現在取扱い楽譜数:ロケット出版2,386件
国内楽譜198,789件、 輸入楽譜55,684件

秋山紀夫が選ぶ輸入吹奏楽名曲選

秋山紀夫のバンド指導ヒント

現在出版されている世界中の吹奏楽譜から「上級バンド用」「中級バンド用」「初級バンド用」のレベル別の名曲を選んでみました。コンクール、コンサートの定番の曲ばかりで、ぜひ演奏をしていただきたい人気の曲をピックアップしています。(秋山紀夫)

【上級バンド】
【中級バンド】
【初級バンド】

【上級バンド用】With Heart and Voice(ウィズ・ハート・アンド・ヴォイス)

With Heart and Voice(ウィズ・ハート・アンド・ヴォイス)  

David Gillingham(デイヴィッド・ギリングハム)/21,600円/グレード4/9:30/C.Alan
この曲はミネソタ州の高校バンドの創立25周年を記念して作曲されたものです。この学校の校歌には、古いスペインの聖歌で、よく教会で歌われる 「Come Chrislians, Join to Sing (クリスチャンよ来たれ、ともに歌おう)」が用いられています。作曲者のギリングハムもこの曲が好きであったため、主題として使いました。この聖歌は1843年に作詩され、その最初の行にあたる言葉をこの曲のタイトルにしました。作曲者は「『声(ヴォイス)』はこの音楽そのものであり、『心(ハート)』は音楽をもって祝福する感動である」と述べています。



 



【上級バンド用】The Inn of the Sixth Happiness(第六の幸福をもたらす宿)

The Inn of the Sixth Happiness(第六の幸福をもたらす宿)  

Malcolm Arnold(マルコム・アーノルド)作曲/瀬尾宗利編曲/27,000円/グレード5/13:00/ロケットミュージック
アーノルドが音楽を担当した1958年公開の映画からです。曲は次の3つの楽章で構成されています。第1楽章:ロンドン・プレリュード(3分36秒)、第2楽章:ロマンティックな間奏曲(3分43秒)、第3楽章:ハッピー・エンディング(5分36秒)。吹奏楽版の楽譜は瀬尾宗利編曲でオクト社から2001年に出版され絶版になってしまいましたが、2016年にロケットミュージックより再販されることになりました。今ではコンクール、コンサートの定番曲としてあちらこちらで演奏されている名曲です。







【上級バンド用】Armenian Dances Pt.1(アルメニアンダンス・パート1)

Armenian Dances Pt.1(アルメニアンダンス・パート1)  

Alfred Reed(アルフレッド・リード)作曲/13,900円/グレード5/10:30/Alfred
アルフレッド・リードの代表作のひとつ。もともとは、Part2(UN37)の3曲と合わせて4楽章からなる組曲です。このPart1はその第1楽章で、5つのアルメニア民謡をもとに作曲されています。この曲は1963年に開かれたASBDA(全米スクールバンド指導者協会)の総会でバンド・ディレクターのハリー・ビジンから委嘱を受けましたが、完成したのはそれから約10年経った1972年のことでした。完成後、1973年にハリー・ビジンの指揮により、CBDNA(全米大学吹奏楽指導者協会)のコンベンションの席上で初演されました。



 
 


【上級バンド用】Armenian Dances Pt.2(アルメニアンダンス・パート2)

Armenian Dances Pt.2(アルメニアンダンス・パート2)  

Alfred Reed(アルフレッド・リード)作曲/40,000円/グレード4/20:23/Barnhouse
この曲は、イリノイ大学バンドの委嘱によって1972年に完成し、1973年に「アルメニアンダンス・パート1」に続いてCBDNA(全米大学吹奏楽指導者協会)のコンベンションの席上で初演されました。このパート2は第2,3,4楽章にあたるものです。しかし、出版社が異なるため、このパート2は改めて1,2,3楽章と印刷されています。



 



【上級バンド用】Second Suite for Band(第二組曲)

Second Suite for Band(第二組曲)  

Alfred Reed(アルフレッド・リード)作曲/18,400円/グレード5/13:30/Marks
4つの楽章からできていて、いずれもラテン・アメリカ(中南米)の音楽様式を用いています。1楽章「ソン・モンテューノ」…キューバやカリブ海の島々の音楽であるカリプソに似た2拍子の軽快なリズムを用いています。2楽章「タンゴ」…アルゼンチン風の親しまれたリズムではなく、ブラジル風の高度に洗練されたリズムのタンゴで、憂いの感じのする曲となっています。3楽章「グワラチャ」…アルゼンチンの酒盛りの歌で、2拍子のいきいきしたにぎやかな曲です。リズムも面白く変化します。4楽章「パソ・ドブレ」...闘牛士のマーチがパソ・ドブレですが、ここではマーチではなく、闘牛士のファンファーレが響きます。





【上級バンド用】El Camino Real(エル・カミーノ・レアル)

El Camino Real(エル・カミーノ・レアル)  

Alfred Reed(アルフレッド・リード)作曲/19,200円/グレード4/9:30/Hal Leonard
この曲は典型的なスペインのフラメンコ風なコード進行にはじまり、3/4拍子の情熱的なリズムの上にホルンが主旋律を奏でていきます。中間部はゆっくりとしたオーボエの独奏からはじまり、哀愁をおびたメロディが続きます。そして再び速い主部に戻り盛り上がって終わります。全曲を通してスペイン風な味わいが楽しめる曲です。





【上級バンド用】Othello(オセロ)

Othello(オセロ)  

Alfred Reed(アルフレッド・リード)作曲/15,200円/グレード4/18:45/Marks
「ハムレット」に続いてシェイクスピアの戯曲によるシリーズの第2作として1977年に出版された組曲です。シェイクスピアの原作そのものが、ムーア人が白人の貴族の娘を妻にするといった、当時としてはセンセーショナルな筋書きで、それが悲劇につながっていきます。そうした背景のこのドラマを見事に書き上げた曲で、リードの作品の中でも重要な曲の1つです。





【上級バンド用】Fantasy Variations(パガニーニの主題による幻想変奏曲)

Fantasy Variations(パガニーニの主題による幻想変奏曲)  

James Barnes(ジェームズ・バーンズ)作曲/31,200円/グレード5/15:00/Southern Music
イタリアのバイオリン奏者パガニーニが作曲した無伴奏バイオリン独奏曲、24のカプリチオの中の第24番目の曲をテーマとして吹奏楽のための20の変奏曲として作曲されています。はじめの主題がオーボエの独奏で奏せられ、各楽器セクションを次々にフューチャーして変奏曲が続いていきます。





【上級バンド用】Third Symphony(第三交響曲)

Third Symphony(第三交響曲)  

James Barnes(ジェームズ・バーンズ)作曲/63,200円/グレード5.5/38:14/Southern Music
作曲家バーンズの話によりますと、この委嘱を受けた時、2人めの子供であるお嬢さんを生後わずか半年ほどで亡くしたばかりで、精神的にたいへん苦痛な時期だったそうです。最初の子供も小さい時に失っていたので、2度めのショックだったのです。そのため、この第3交響曲は、彼のほかの作品に見られないほど「悲劇的」だとバーンズ自身が述べています。





【上級バンド用】Lincolnshire Posy(リンカーンシャーの花束)

Lincolnshire Posy(リンカーンシャーの花束)  

Percy Grainger(パーシー・グレンジャー)作曲/フェネル編曲/40,500円/グレード5.5/14:20/Ludwig
リンカーンシャーはロンドンの北東部、イギリス中部の州で、グレンジャーは1905年から6年にかけてこの地方の民謡を集め記録していました。その中から6曲を選んで組曲にしたのがこの曲で、同地方独特の美しい旋律や独特のリズムをもった節回しを見事に管楽器で表現した曲で、20世紀前半の重要な吹奏楽曲の1つです。





【上級バンド用】Music for Prague 1968(プラハ1968年のための音楽)

Music for Prague 1968(プラハ1968年のための音楽)  

Karel Husa(カレル・フーサ)作曲/25,600円/グレード5/18:30/G.Schirmer
曲は「序奏とファンファーレ」「アリア」「間奏曲」「トッカータとコラール」の4つの楽章からできていてます。各楽章は新しい技法を用い、管打楽器の能力をフルに生かして絶望、抵抗、勝利を描いています。1960年代の、というよりは20世紀の吹奏楽曲の中でも傑作の1つで、またたいへん感動的な曲です。





【上級バンド用】Variations on a Hymn by Louis Bourgeois(ルイ・ブルジョアーの賛歌による変奏曲)

Variations on a Hymn by Louis Bourgeois(ルイ・ブルジョアーの賛歌による変奏曲)  

Claude T. Smith(クロード・T・スミス)作曲/23,400円/グレード6/10:00/C.T.Smith
ルイ・ブルジョワはフランスのパリ生まれ、スイスのジュネーブにある聖ピーター教会の合唱長だった人で、数多くの聖歌を作曲し、出版しています。1539年にリヨンで出版された4声のための3つのシャンソンが、最も古い作品として知られています。





【上級バンド用】Poema Alpestre(アルプスの詩)

Poema Alpestre(アルプスの詩)  

Franco Cesarini(フランコ・チェザリーニ)作曲/59,000円/グレード6/21:00/De Haske
この曲は「アルプス交響曲」を作曲したリヒャルト・シュトラウスの没後50年を記念して、1999年に作曲されたものです。7つの楽章からなる組曲。曲は切れ目なく演奏され、スタイルはリヒャルト・シュトラウスに似たオーケストレーションで、ヨーロッパの作曲家らしい作品です。チェザリーニの代表作。



 



【上級バンド用】Poeme Montagnard(交響詩「モンタニャールの詩」)

Poeme Montagnard(交響詩「モンタニャールの詩」)  

Jan Van der Roost(ヤン・ヴァンデルロースト)作曲/53,200円/グレード6/18:28/De Haske
吹奏楽のための交響詩といえる大きなスケールの曲で、フランスとイタリアの国境の北イタリア地方の険しい山々を想像させ、またリコーダーの素朴な響きは、この地方の長く豊かな歴史を思い起こさせます。ハープや打楽器も、リコーダーとともに、大切なパートを分担している曲です。



 



【上級バンド用】Scootin' on Hardrock(スクーティン・オン・ハード・ロック)

Scootin' on Hardrock(スクーティン・オン・ハード・ロック)  

David Holsinger(デイヴィッド・ホルジンガー)作曲/22,500円/グレード5/8:14/TRN
この曲は「ハードロック通りを走り去る」という意味です。作曲者自身が住んでいる町にあるハードロック通りは、30年前まで町の中心としてにぎわった通りでしたが、現在はさびれてしまい、その通りをしのんで作曲したものです。サブ・タイトルとして「3つの短いスキャット、ジャズ風の舞曲」とつけられています。ドラマチックな曲の多いホルジンガーにしてはめずらしく、メランコリックな味をもつ作品。




https://trnmusic.com/content/pdfs/scootin-on-hardrock.pdf

【上級バンド用】Music of the Spheres(宇宙の音楽)

Music of the Spheres(宇宙の音楽)  

Philip Sparke(フィリップ・スパーク)作曲/55,000円/グレード6/15:30/Anglo
曲の内容は作曲者の宇宙や宇宙空間の形成に対する魅惑により作曲されています。その基本はギリシャの哲学者ピタゴラスの「宇宙の調和は彼が発見した音階の振動数の比率と同じ法則によって支配されている」という考えで、作曲者は、ピタゴラスの「太陽を中心とする天体は、人間の耳には聞こえない振動数の音によって調和が保たれている」という説に共鳴して作曲した、と述べています。



 



【中級バンド用】Alvamar Overture(アルヴァマー序曲)

Alvamar Overture(アルヴァマー序曲)  

James Barnes(ジェームズ・バーンズ)作曲/15,200円/グレード4/7:41/Alfred
この序曲は1981年度のカンザス州の音楽祭の中学生選抜バンドとその指揮者ロバート・ホロウェルのために作曲さました。タイトルは現在バーンズが住むカンザス州ローレンスにあるゴルフコースの名前からとられたもので、深い意味はありません。曲はA-B-Aの3部形式で、急-緩-急のテンポの変化をもっており、親しみやすいメロディで構成されています。



 


【中級バンド用】Africa: Ceremony Song Ritual(アフリカ:儀式、歌、祭礼)

Africa: Ceremony Song Ritual(アフリカ:儀式、歌、祭礼)  

Robert W. Smith(ロバート・W・スミス)作曲/14,400円/グレード4/9:00/Alfred
曲は西アフリカの民謡を元に作曲され、打楽器が重要なパートを占めています。曲はタイトルの通り3つの部分から成ります、それぞれは続けて演奏されます。大変野生的で、興奮を誘う激しさを持つまさにアフリカの曲です。



 



【中級バンド用】Sinfonia Nobilissima(シンフォニア・ノビリッシマ)

Sinfonia Nobilissima(シンフォニア・ノビリッシマ)  

Robert Jager(ロバート・ジェイガー)作曲/21,600円/グレード4/6:30/Theodore Presser
ジェイガーの作品はどれも美しいメロディをもっていますが、この曲はその才能が凝縮した代表的な作品ということができます。タイトルのとおり古典的な格調高い味わいをもつ曲です。全般的にあざやかな技術、豊かなフレーズ感覚、色彩のはっきりした音色、強弱に対する細心の注意、そして、セクション間のバランスに対する注意が特に必要な曲で、そうしたものが統合された時、はじめてこの「高貴なシンフォニア」が輝きを増します。





【中級バンド用】Pageant Op.59(ページェント)

Pageant Op.59(ページェント)  

Vincent Persichetti(ヴィンセント・パーシケッティ)作曲/19,800円/グレード5/7:30/Carl Fischer
パーシケッティの3番めのバンドのための作品です。この曲のテーマとなるホルンの独奏に導かれて、クラリネットを中心とするゆっくりとしたコラール風な美しい序奏の部分が続きます。その後、小太鼓によって開始される速い主部に入ります。この部分は、パレードやフェスティヴァルの雰囲気をもった楽しくにぎやかな部分です。最後には、この曲の2つの主題が同時に奏されて、クライマックスを形成します。





【中級バンド用】Variations on a Korean Folk Song(朝鮮民謡の主題による変奏曲)

Variations on a Korean Folk Song(朝鮮民謡の主題による変奏曲)  

John Barnes Chance(ジョン・バーンズ・チャンス)作曲/14,400円/グレード4/7:00/Boosey & Hawkes
この曲は、チャンスが朝鮮戦争に従軍した時に「アリラン」を聴いてヒントを得、作曲したものです。しかし、彼はなぜか朝鮮戦争時代のことをあまり話そうとはしませんでした。ABA(米国吹奏楽指導者協会)の作曲賞を得ただけあって、各楽器の音色や特徴を生かしたすぐれた作品です。奥さんのリンダに捧げられた曲です。





【中級バンド用】Jubilee Overture(ジュビリー序曲)

Jubilee Overture(ジュビリー序曲)  

Philip Sparke(フィリップ・スパーク)作曲/14,100円/グレード4/6:50/Studio
この曲の原題は「Golden Jubilee」でしたが、好評であったためブラスバンド用から吹奏楽用に編曲して出版された際に「jubilee Overture(祝典序曲)」と改題されました。すでにイギリスでは広く演奏されている曲です。「祝典(Jubilee)」の名にふさわしい、たいへん生き生きとした曲です。





【中級バンド用】Overture to Candide(「キャンディード」序曲)

Overture to Candide(「キャンディード」序曲)  

Leonard Bernstein(レナード・バーンスタイン)作曲/グランドマン編曲/14,400円/グレード4/4:30/Boosey & Hawkes
この曲は1956年ニューヨークで初演したミュージカルで、思慮の浅い楽天家キャンディードが主人公の物語です。初演は不評で3ヵ月で打ち切られましたが、1973年ブルックリンの劇場で改訂版が上演され、これは好評だったため、ブロードウェイでも上演されました。曲は2/2拍子を主体とした生き生きした、しかもユーモラスな曲で、中間部におおらかな美しいメロディをもっています。コーダでは新しいメロディもあらわれ、かつ今までのいくつかのメロディの断片を想い出すように奏して終わります。





【中級バンド用】Toccata for Band(バンドのためのトッカータ)

Toccata for Band(バンドのためのトッカータ)  

Frank Erickson(フランク・エリクソン)作曲/12,100円/グレード3.5/5:30/Bourne
エリクソンのバンドのための作品は「シンフォニー第2番」をはじめたくさんありますが、1957年に作曲したこの「バンドのためのトッカータ」は特に有名で、コンテストなどでよく演奏されます。各楽器セクションのパート数をあまり多くせず、しかもよく響く効果的なスコアリングなので、どのバンドにとっても演奏しやすく、しかも演奏効果をあげることができます。





【中級バンド用】Overture Jubiloso(序曲「祝典」)

Overture Jubiloso(序曲「祝典」)  

Frank Erickson(フランク・エリクソン)作曲/13,100円/グレード4/7:11/Alfred
「祝典」の名にふさわしく、いきいきとした楽しい序曲です。曲は、高音楽器の8分音符できざまれるリズミカルな動きで開始され、すぐ低音楽器が喜ばしげな主題を歌いはじめます。続いてややレガートな第2主題に入り、もう一度低音楽器の主題がもどって3部形式のAの部分を終わり、中間部のゆっくりとしたBの部分に入ります。そのあと再び速いAにもどり、第1主題は木管によって高らかに歌われます。第2主題のあと第1主題が倍の長さに拡大されて低音楽器にあらわれ、コーダとなり、クライマックスを形づくり、堂々と終わります。



 
 


【中級バンド用】Celebration (On A Theme By Saint-Saens)(サン・サーンスの主題による祝典)

Celebration (On A Theme By Saint-Saens)(サン・サーンスの主題による祝典)  

James Curnow(ジェームズ・カーナウ)作曲/12,000円/グレード4/9:10/Hal Leonard
この序曲はカーナウが、事故で亡くなったある音楽好きの高校生の思い出のために作曲した曲。テーマはサン・サーンスの第3番ハ短調の交響曲(オルガン・シンフォニー)の第3楽章からとられています。曲は木管の静かなアンサンブルにはじまり、途中から軽快なリズムにのって木管がサン・サーンスのテーマを奏します。中間部にゆっくりした美しい部分もあり再びテンポを早めて終わります。美しいメロディーを持つ良い序曲です。





【中級バンド用】The Witch and the Saint(魔女と聖人)

The Witch and the Saint(魔女と聖人)  

Steven Reineke(スティーブン・ライニキー)作曲/14,400円/グレード4/10:22/Barnhouse
スティーブン・ライニキーのオリジナルで、グレゴリアン・チャントからはじまる物語り風な曲です。1588年ドイツに生まれた双子の姉妹ヘレナとシバイラの物語りをもとに作曲されました。10分22秒でコンクールには少し長すぎる位です。強力な曲で、中上級バンドにおすすめ。変化に富んだ曲でおもしろいです。



 



【中級バンド用】Aerodynamics(エアロダイナミクス)

Aerodynamics(エアロダイナミクス)  

David Gillingham(デイヴィッド・ギリングハム)作曲/25,200円/グレード4/8:30/C.Alan
この「エアロダイナミクス(空気力学)」は、ライト兄弟の人類初飛行成功100周年を記念して作曲された作品です。ノース・カロライナ州で、エンジン付きの「フライヤー1号」がその日の朝、1回目に高さ3m、距離36m、そして4回目には約260m、59秒間の飛行に成功しました。それもとづいて、今回は悲劇ではなく、飛行機の発明をテーマに作曲されたものです。






【中級バンド用】Gulliver's Travels(ガリバー旅行記)

Gulliver's Travels(ガリバー旅行記)  

Bert Appermont(ベルト・アッペルモント)作曲/23,400円/グレード3/7:35/Beriato
子供たちにもよく知られた「ガリバー旅行記」は、1726年に出版された風刺文学で、ガリバー博士が船でいろいろな島をまわり、そこで珍しい体験をする物語です。曲は次の4つの楽章から出来ています「リリパット(小人の国)」「ブロブディングナグ(巨人の国)」「ラピュータ(浮き島)」「フイヌム(馬の国)」。



 



【初級バンド用】Song of the Prairie(大草原の歌)

Song of the Prairie(大草原の歌)  

Rex Mitchell(レックス・ミッチェル)作曲/11,700円/グレード3/6:15/Ludwig
この曲は、「海の歌」でも有名なミッチェルの曲らしく美しいメロディーと良い構成をもっています。曲は、遅い、速いの2部形式で、ドリアンの音階による旋律でできています。はじめにトランペットで奏せられる美しいテーマが曲の中心になっています。後半の速い部分は、シンコペーションのリズムがベースとなって構成されますが、ここでも流れるような美しい旋律が楽しめます。



 



【初級バンド用】Chant and Jubilo(聖歌と祭)

Chant and Jubilo(聖歌と祭)  

Francis McBeth(フランシス・マクベス)作曲/13,600円/グレード3/6:52/Southern Music
曲は、ゆっくりとした「聖歌」とファンファーレ風な「祭り」の2つの部分からなっていて「聖歌」の部分は古い協会の合唱曲のようなユニゾンの静かな旋律ではじめられ、次第に輝きを増していきます。「祭り」はシンバルのロールに導かれてトランペットがファンファーレを奏で、再び聖歌風なメロディも聴こえますが、一転して速度を速めクライマックスに達します。無理のないオーケストレーションで書かれたすぐれた効果をもつ曲です。





【初級バンド用】Appalachian Overture(アパラチアン序曲)

Appalachian Overture(アパラチアン序曲)  

James Barnes(ジェームズ・バーンズ)作曲/12,600円/グレード3/7:00/Wingert-Jones
ノース・キャロライナ州の公立学校のために委嘱されて作曲したもので、その州にあるアパラチア山脈をタイトルとした曲です。速い-遅い-速いの3部形式で大変エネルギッシュで美しい曲です。バーンズらしい旋律が美しく、巧みなオーケストレーションの曲です。



 



【初級バンド用】Carnival of Roses Overture(序曲「バラの謝肉祭」)

Carnival of Roses Overture(序曲「バラの謝肉祭」)  

Joseph Olivadoti(ジョセフ・オリヴァドーティ)作曲/15,000円/グレード3/6:25/ロケットミュージック
この曲は、1947年に作曲・出版されたものですが、オリヴァドーティの作品の中でも、構成の大きな、変化に富んだ曲です。曲はコラール風な序奏のあと、クラリネットのゆったりとした美しいメロディーとなり、金管も加わります。次に一転して速くなり、短調の魅力的なメロディーがあらわれ盛りあがります。また静まり、9/8拍子のメロディーもあらわれますが、最後は2/4拍子で軽快に終わります。20人から30人程度の小編成のバンドでも効果的に演奏することができる曲です。



 
 


【初級バンド用】Ireland: Of Legend and Lore(伝説のアイルランド)

Ireland: Of Legend and Lore(伝説のアイルランド)  

Robert W. Smith(ロバート・W・スミス)作曲/13,900円/グレード4/7:20/Alfred
劇的に開始され、昔の奴隷の鎖の音が聴かれます。主部は打楽器の伴奏でオーボエがアイルランドの6/8拍子の舞曲を提示し、いろいろな楽器でくりかえされます。中間で一度遅くなり、ゆっくりしたメロディーが歌われ、後半アルト・サクソフォーンのソロで舞曲が奏せられて、打楽器のソロのあと再びテンポを速めます。ここで新しいアイルランド風なメロディーが奏せられ、打楽器のアンサンブルを経て最後のクライマックスを作り終えます。大変ドラマチックな曲です。



 


【初級バンド用】Folklore for Band(吹奏楽のための民話)

Folklore for Band(吹奏楽のための民話)  

Jim Caudill(ジム・コーディル)作曲/10,400円/グレード3/5:35/Hal Leonard
この曲は、コーディルの吹奏楽曲のなかでも最もヒットした作品です。速い-遅い-速いの3部形式で作曲され、タイトルのように民謡調の親しみやすい作品です。昭和の名曲です。



 


【初級バンド用】Manatee Lyric Overture(マナティー・リリック序曲)

Manatee Lyric Overture(マナティー・リリック序曲)  

Robert Sheldon(ロバート・シェルドン)作曲/9,600円/グレード3.5/5:27/Barnhouse
曲は、急・緩・急の3部形式で、木管のリズミカルな動きの下にトランペットとトロンボーンが華やかにファンファーレ風なテーマを奏し、全楽器が加わって導入部を形作ります。20小節の導入部のあと、木管を中心としたコラール風な美しいメロディとなりますが、テンポは変わりません。中間部は3/4拍子となり、トランペットのソロがあらわれます。そして、再びファンファーレ風な華やかなテーマにもどって終わります。



 



【初級バンド用】Overtura(オーヴァーチュラ)

Overtura(オーヴァーチュラ)  

Ed Huckeby(エド・ハクビー)作曲/12,800円/グレード2.5/4:34/Barnhouse
やさしいグレードでありながら、メリハリの効いたメロディアスなオリジナルです。吹奏楽の管楽器を自然に鳴らせるテーマ、スリリングなスネアドラム、またゆっくり歌う部分もあり、これこそエド・ハクビーの名曲です。



 



【初級バンド用】Novena(ノヴェナ)

Novena(ノヴェナ)  

James Swearingen(ジェームズ・スウェアリンジェン)作曲/10,400円/グレード3/5:44/Barnhouse
この曲は、カソリックの儀式を意味し、「バンドのためのラプソディ」というサブ・タイトルがついています。したがって、曲は宗教的な雰囲気をもつチャイムのソロからはじめられ、前半はA-B-Aの3部形式で、美しいコラールが歌われます。初中級バンド向きのたいへんよい序曲です。



 



【初級バンド用】Invicta(インヴィクタ)

Invicta(インヴィクタ)  

James Swearingen(ジェームズ・スウェアリンジェン)作曲/10,400円/グレード3/6:19/Barnhouse
インヴィクタは「不屈の」という意味です。曲は堂々とした8小節の序奏にはじまり、すぐアレグロ・コンモートの主部に入ります。ここでのはじめの主題は、クラリネットの低音域の美しい旋律です。中間部はゆっくりとした2/4拍子となり、金管と木管が交互に配されて、よく調和しながらクライマックスをつくり、打楽器によって速いテンポに戻され、はじめの主部を繰り返し、コーダに入って力強く終わります。



 



【初級バンド用】Chesford Portrait(チェスフォード・ポートレイト)

Chesford Portrait(チェスフォード・ポートレイト)  

James Swearingen(ジェームズ・スウェアリンジェン)作曲/8,800円/グレード3/5:06/Barnhouse
この曲は、オハイオ州リマのバス高校バンドの委嘱で作曲され、同バンドとそのディレクター、デール・ラウクハクに捧げられました。タイトルには別に深い意味はなく、イギリス風な名前をつけたかったので、たまたま地図で見たある町の通りの名前をつけたそうです。途中のトランペットのソロも印象的な曲です。



 



【初級バンド用】Majestia(マジェスティア)

Majestia(マジェスティア)  

James Swearingen(ジェームズ・スウェアリンジェン)作曲/10,400円/グレード3/6:15/Barnhouse
この曲は、スウェアリンジェンの作曲のパターンである序奏、速い主部、ゆっくりとした抒情的な中間部、それに速い主部という典型的な3部形式の曲ですが、印象的なフルートの独奏やトランペットの独奏、ホルンやユーフォニアムの中低音楽器の色彩豊かな使い方など、効果的なスコアで書かれています。やさしくて豊かな内容の曲です。



 



【初級バンド用】Covington Square(コヴィントン広場)

Covington Square(コヴィントン広場)  

James Swearingen(ジェームズ・スウェアリンジェン)作曲/10,400円/グレード3/5:06/Barnhouse
スウェアリンジェンの曲の特徴は、美しいメロディと8ビートを基本としたシンコペーションの多いリズムですが、この曲は4ビートの落ち着いた曲となっています。しかし、旋律はたいへん親しみやすく、特に主要主題と、A-B-Aの3部形式の中間部でトランペットが奏する3/4拍子のメロディは印象的です。



 



【初級バンド用】Blue Ridge Saga(ブルー・リッジの伝説)

Blue Ridge Saga(ブルー・リッジの伝説)  

James Swearingen(ジェームズ・スウェアリンジェン)作曲/10,400円/グレード3/6:27/Barnhouse
「ブルー・リッジ」はアパラチア山脈の東側の支脈の名前です。この曲は中学生の合同バンドで演奏するために作曲されたため、過去に作曲されたスウェアリンジェンの曲と比較すると、やや、やさしく作曲されています。メロディもオーケストレーションも作曲者のよい面がよく出た曲です。



 



秋山紀夫【あきやま・としお】 秋山紀夫
 前ソニー吹奏楽団常任指揮者。現おおみや市民吹奏楽団音楽ディレクター。(社)日本吹奏楽指導者協会名誉会長、(社)全日本吹奏楽連盟名誉会員、アジア・パシフィック吹奏楽指導者協会名誉会長、WASBE(世界吹奏楽会議)名誉会員、浜松市音楽文化名誉顧問、アメリカン・バンド・マスターズ・アソシエーション名誉会員。ソニー吹奏楽団名誉指揮者。

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