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【新譜紹介】秋山紀夫推薦の2016年輸入楽譜ベスト24

秋山紀夫のバンド指導ヒント

世界のいろいろな出版社から、2016年輸入楽譜からの推薦曲を紹介しましょう。コンサートやコンクールの選曲のご参考としてください。

【バーンハウス社】
【ドイツ、ルンデル社】
【アメリカ、アルフレッド社】
【アメリカ、ハル・レオナード社】

The Keystone(キーストン序曲)- ロバート・スミス

The Keystone(キーストン序曲)- ロバート・スミス  

ペンシルヴァニア州のバンド指導者のグループの委嘱で作曲。同州はアメリカの歴史で重要な州であったため「キーストン州〈要石の州〉」と呼ばれているため、このタイトルがつけられました。グレード4で4分39秒とやや短いですが、よくまとまった序曲です。ホルンのファンファーレで開始され、速い主部は、金管の旋律を木管が飾っています。中間部はゆっくりして美しい旋律が聴かれます。A-B-Aの3部形式です。終わりはテンポを緩め、ティンパニが活躍して、ドラマチックに終わります。2011年4月にペンシルヴァニア・オール・ステート・ウインド・アンサンブルにより初演されました。(秋山紀夫)



 


Blue(ブルー)- ロバート・スミス

Blue(ブルー)- ロバート・スミス  

低学年の学校バンドのために作曲され、その指導者が好きな色の「ブルー」をテーマにした曲です。グレード2.5、3分20秒でゆっくりとした曲です。木管が中心になっていて、木管を歌わせる練習に好適です。対旋律も美しく配置されています。初級バンド向き。音楽で「ブルー」をどのように表しているか…面白い作品です。(秋山紀夫)



 


Aces(For These Who Command The Skies)(エース~大空を支配する者)- ロバート・スミス

Aces(For These Who Command The Skies)(エース~大空を支配する者)- ロバート・スミス  

空軍の言葉で「エース」とは5機以上撃墜した優秀な飛行兵を指し、この曲は米国の空軍士官学校バンドの委嘱で作曲されました。ホルンで華やかなに開始され、打楽器のアンサンブルも加わり、オーボエやイングリッシュ・ホルンのカデンツァ風なソロが聴かれます。そのあとトランペットに導かれて大空に舞い上がるような楽句の主部に入ります。木管や打楽器も活躍します。中間部はフルートのソロでゆっくり開始され、鍵盤打楽器も加わり美しいです。後半の速い部分では冒頭のホルンの旋律が戻り、力強く曲を閉じます。さすがプロの軍楽隊のための作品だけに、グレード5、7分30秒と時間も充分で、2015-2016年用のバーンハウスでは一番のおすすめ作品です。(秋山紀夫)



 


Fantasy of Flight: Heroes of the Sky(飛行の幻想: 大空の英雄)- ロメイン

Fantasy of Flight: Heroes of the Sky(飛行の幻想: 大空の英雄)- ロメイン  

ルイジアナ大学出身のロブ・ロメインの作品です。この曲はルイジアナの高校バンドの委嘱作品。やや長いゆっくりした前奏に続き、速い主部に入ります。木管が細かく動きます。中間にゆっくりした部分を持つリズミカルな曲。グレード3.5、7分21秒。8分の6拍子で、2拍子と3拍子がうまく使われています。(秋山紀夫)



 


The New Colonial March(ニュー・コロニアル・マーチ)- ロバート・ホール/arr.グローバー

The New Colonial March(ニュー・コロニアル・マーチ)- ロバート・ホール/arr.グローバー  

アメリカのマーチ作曲家ロバート・ホール(1858〜1907)の作品。ホールはニューイングランド地域(アメリカのボストン周辺の地域)のマーチ王と呼ばれていました。アンドリュー・グローバーが校訂。1901年の作品ですが、マーチのレパートリーに加えたい良いマーチです。グレード3.5, 3分31秒。(秋山紀夫)



 


Sailabration(セイラブレーション)- チャタウェイ

Sailabration(セイラブレーション)- チャタウェイ  

この曲はテレビ音楽などを作っているジェイ・チャタウェイが米国海軍軍楽隊の創立75周年を記念して2000年3月に作曲したものです。そのためセイル(帆)とお祝いのセレブレーションをくっつけた合成語のタイトルとなっています。変拍子も多く、打楽器も大活躍しますが、旋律は分かりやすいです。中間部にゆっくりした部分を持つ3部形式。グレード4.5。6分53秒で、上級バンドにおすすめです。(秋山紀夫)



 


Beyond The Western Sky(西の空の彼方)- ハクビー

Beyond The Western Sky(西の空の彼方)- ハクビー  

エド・ハクビーの新曲です。ノースダコタ州の高校バンドの委嘱で、指導者だったジム・ゲイアーマンを追憶して作曲したものです。8分の6拍子の元気の良い主題で始まり、中間部はホルンを中心に充分に歌います。速い主部は大変リズミカルで楽しいです。グレード3.5、5分44秒。(秋山紀夫)



 


Czardas(「チャルダッシュ」ソロ楽器フィーチャー)- ヴィットーリオ・モンティ/arr.グローバー

Czardas(「チャルダッシュ」ソロ楽器フィーチャー)- ヴィットーリオ・モンティ/arr.グローバー  

イタリアのヴィットーリオ・モンティ作曲の有名な曲をアンドリュー・グローバーが、ヴァイオリン、フルート、Bbの楽器、アルトサックス、ユーフォニアムなど、いろいろな楽器のソロを伴奏できるように編曲したものです。良い奏者が得られれば、ぜひプログラムに加えて欲しい編曲です。バンドパートはグレード3、ソロパートは4.5、4分19秒の曲。(秋山紀夫)



 


A Bayside Portrait(ベイサイド・ポートレイト)- シェルドン

A Bayside Portrait(ベイサイド・ポートレイト)- シェルドン  

ロバート・シェルドンの新作です。シェルドンらしくにぎやかに始まり、主部も生き生きとしています。中間部の旋律も魅力的です。再現部で出てくるファンファーレもかっこいいです。グレード3、4分59秒。(秋山紀夫)



 


Kinizsi - Hungarian March(キニッツ - ハンガリア行進曲)- ユリウス・フチーク

Kinizsi - Hungarian March(キニッツ - ハンガリア行進曲)- ユリウス・フチーク  

チェコの作曲家ユリウス・フチーク(1872年6月18日 - 1916年9月15日)、「剣闘士の入場」「フローレンティナー」などの名行進曲で知られています。これは珍しいユリウス・フチークの古いマーチの再版の楽譜です。短調のハンガリーらしい行進曲が楽しめます。マーチの好きな人はライブラリーに加えてみてください。グレード4、3分26。(秋山紀夫)



 


At A Dixieland Jazz Funeral(アット・ア・ディキシーランド・フューネラル)- スピアーズ

At A Dixieland Jazz Funeral(アット・ア・ディキシーランド・フューネラル)- スピアーズ  

「ディキシーランドのジャズのお葬式で」という意味の曲で、ニュー・オリンズのディキシージャズ葬でよく使われるかなり古い曲です。今回「ジャスト・ア・クローサー・ウォーク・ウィズ・ジー」というニュー・オリンズの讃美歌に続き、「聖者の行進」(ニュー・オリンズの代表曲)をつなげた新アレンジのものです。アメリカで演奏するとたいへん受ける曲です。ゆっくりした讃美歌で始まり、ドラムで一転してディキシー・スタイルとなり「聖者の行進」がクラリネット、トランペット、トロンボーン、テューバの4人のソロをフューチャーして楽しく演奏ができます。まだ楽譜を持っていないバンドはこぜひ購入するとよいでしょう。アンコールに絶好の曲です。(秋山紀夫)



 


The Sprits of the Solitary Defender(孤独な防御者の心)- ガルヴィン

The Sprits of the Solitary Defender(孤独な防御者の心)- ガルヴィン  

この曲はアフリカに住む豹の孤独な闘いを描いた曲で、リサ・ガルヴィンの作品です。リサ(女性)はオハイオ州立大学の出身で、中学校に務めた後2008年からオハイオ州立大学マーチング・バンドの編曲者をつとめています。この曲はオハイオ州のある中学校の委嘱で作曲。アフリカの大草原の雰囲気を出して、住民のドラムが聴かれる。特に中間部でドラムが多用されて面白いです。グレード3.5、3分57秒で、初級バンドでもチャレンジできます。(秋山紀夫)



 


Factory Riffs(ファクトリーのリフ)- コナウェイ

Factory Riffs(ファクトリーのリフ)- コナウェイ  

マット・コナウェイの作品。リフはジャズの反復楽節のことです。ファクトリー(工場)の機械が目まぐるしく回転している様子を、エイトビートで楽しく表現している作品です。グレード3、2分40秒。アンコール向き。初級バンドでも演奏できそうです。(秋山紀夫)



 


Orpheus Overture(「天国と地獄」序曲)- ジャック・オッフェンバック/arr.ニーク

Orpheus Overture(「天国と地獄」序曲)- ジャック・オッフェンバック/arr.ニーク  

オッフェンバックの有名な曲を、ラリー・ニークが編曲したものです。しかしクラリネットのカンデンツァも入っていて、本格的。4分にうまくまとめているので、小編成の中級バンドや初級バンドにも喜ばれるでしょう。グレードは3。(秋山紀夫)



 


Beyond the Cosmos(宇宙の彼方)- シェイファー

Beyond the Cosmos(宇宙の彼方)- シェイファー  

デイヴィッド・シェイファーの作品。序奏の後の主部は対旋律がうまく書かれていて手が込んで聴こえます。ティンパニのパートも重要です。中間部は遅くなってトランペットのソロがあります。サウスダコタの高校バンドの委嘱作品。グレード3、6分06秒。(秋山紀夫)



 


Besame Mucho(ベサメ・ムーチョ)

Besame Mucho(ベサメ・ムーチョ)  

ペレス・プラード楽団でおなじみの世界中で人気のあるラテンナンバーです。フリューゲル・ホルンのソロがフューチャーされ、演奏会に喜ばれるでしょう。最初の1コーラスは原曲のままで、2回目はあまり凝っていない変奏曲になっています。ソロも難しくありません。グレード3、4分24秒。(秋山紀夫)



 


Scarborough Fair(スカボロー・フェア)

Scarborough Fair(スカボロー・フェア)  

サイモンとガーファンクルの歌で大ヒットしたメロディーをハインツ・ブリーゲルが編曲したものです。厚みのある和音を持つ前奏に続いて、トロンボーンなどの低音金管がテーマを歌いだし、原曲がそのまま素直に編曲されていて演奏しやすく、また聴きやすいです。グレード3、3分35秒。(秋山紀夫)



 


Porge and Bess(「ポギーとベス」メドレー(J.バーンズ編曲))

Porge and Bess(「ポギーとベス」メドレー(J.バーンズ編曲))  

ガーシュインの歌劇から、今までのラッセル・ベネットの編曲とは異なった新鮮な編曲をジェームス・バーンズが出版したものです。 歌劇「ポギーとベス」の中の名曲が次から次へと出てきます。一般バンド向きな高級な内容で、バスーン、ユーフォニアム、トロンボーン等のソロが多く使われます。 おなじみ「サマー・タイム」はミュートを付けたトロンボーンの独奏です。グレード3、8分19秒。(秋山紀夫)



 

Star Wars Heroes(「スター・ウォーズ」ヒーロー・メドレー)

(「スター・ウォーズ」ヒーロー・メドレー)  

『スター・ウォーズ』シリーズ、全第7作品から、英雄たちのテーマ曲をメドレーにしたものです。もちろん『スター・ウォーズ』主題曲の「スター・ウォーズ・メインタイトル」も含まれています。





March of the Resistance(「スター・ウォーズ・フォースの覚醒」より「レジスタンスのマーチ」【オリジナル版】)

March of the Resistance(「スター・ウォーズ・フォースの覚醒」より「レジスタンスのマーチ」【オリジナル版】)  

映画で使われたジョン・ウィリアムズの楽譜を吹奏楽用に校訂した版です。




Scherzo for X-wings(「スター・ウォーズ・フォースの覚醒」より「X-ウィングのスケルツォ」【オリジナル版】)

Scherzo for X-wings(「スター・ウォーズ・フォースの覚醒」より「X-ウィングのスケルツォ」【オリジナル版】)  

映画で使われたジョン・ウィリアムズの楽譜を吹奏楽用に校訂した版です。




Soundtrack Highlights from Star Wars: The Force Awakens(「スター・ウォーズ・フォースの覚醒」メドレー(グレード3))

Soundtrack Highlights from Star Wars: The Force Awakens 
(「スター・ウォーズ・フォースの覚醒」メドレー(グレード3))  

『スター・ウォーズ』シリーズの第7作品目。最新の技術を使った映像で、冒頭のいきなりの戦乱から虜になってしまいます。音楽はもちろんジョン・ウィリアムズ。主題曲の「スター・ウォーズ・メインタイトル」ももちろん含まれています。





Soundtrack Highlights from Star Wars: The Force Awakens(「スター・ウォーズ・フォースの覚醒」交響組曲)

Soundtrack Highlights from Star Wars: The Force Awakens(「スター・ウォーズ・フォースの覚醒」交響組曲)  

『スター・ウォーズ』シリーズの第7作品目。最新の技術を使った映像で、冒頭のいきなりの戦乱から虜になってしまいます。音楽はもちろんジョン・ウィリアムズ。主題曲の「スター・ウォーズ・メインタイトル」ももちろん含まれています。



 




秋山紀夫【あきやま・としお】 秋山紀夫
 前ソニー吹奏楽団常任指揮者。現おおみや市民吹奏楽団音楽ディレクター。(社)日本吹奏楽指導者協会名誉会長、(社)全日本吹奏楽連盟名誉会員、アジア・パシフィック吹奏楽指導者協会名誉会長、WASBE(世界吹奏楽会議)名誉会員、浜松市音楽文化名誉顧問、アメリカン・バンド・マスターズ・アソシエーション名誉会員。ソニー吹奏楽団名誉指揮者。

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