作曲者 | Robert W. Smith(ロバート・W・スミス) |
シリーズ | 輸入吹奏楽(スコア) |
編成概要 | 吹奏楽 |
解説 | ロバート・W・スミスの交響曲第2番「オデッセイ」の終楽章(4楽章)です。[1楽章:イリアド(UN430)、2楽章:ポセイドンの風(UN403)、3楽章:カリプソの風(UN489)] トロイの木馬戦争で勝利をおさめたオデッセウスは部下とともに船でギリシャに帰国しようとしますが、風の神ポセイドンの怒りをかって船が難破してしまいます。いくつかの島をまわりますが船だけでなく部下も失ってしまいます。最後にたどりついた美女カリプソの住む楽園で7年過ごしたあと、やっと船を造って出帆しますが、またもパイアケス人の島に漂着してしまいます。ここでもう一度島民の助けを借りてイサカに送り届けてもらいます。すると留守の間に妻が50人の男たちに求婚され困っています。妻は夫オデッセウスの強弓を取り出して、この弓が引けた人と結婚すると言いますが、誰も力がなく引ける人はいません。そこへオデッセウスが戻ってきて、50人の男たちを倒してイサカの主として妻と幸せに暮らします。その最期の物語を描いたのがこの第4楽章で、ピアノとベルツリーのミステリアスな音から曲が開始され、イングリッシュホルンのソロが続きます。ホルンの信号風なソロの後、激しくドラマチックなテュッティとなり、トランペット、ホルン、ユーフォニアムが他の楽器に呼びかけます。次にピアノのリズムの上にクラリネット・セクションが流れるような旋律を歌いはじめ、前半の主部をつくります。フルートのカデンツァ風な動きの後ピアノとホルンが序奏のパターンを繰り返し、ホルンの信号風な音も聴かれ、打楽器のサウンドクラスターの後、速い主部を楽器編成を変えて再現し、ゆっくりしたコーダに入って、ドラマチックで威厳に満ちた曲を終わります。オデッセウスの波乱に富んだ冒険を描いた興味深い曲で、この楽章だけでもコンクール自由曲に好適です。(秋山紀夫) |
解説2 | 《スコアのみの販売です》 |
編成 | Score Only |