作曲者 | Roger Nixon(ロジャー・ニクソン) |
シリーズ | 輸入オリジナル |
編成概要 | 吹奏楽 |
解説 | この「カリフォルニア・ジュビリー」はロサンゼルスの東、約65マイルのところにあるレッドランズの町のレッドランズ大学の創立75周年を記念して、1982年に同大学からの委嘱で作曲され、同大学シンフォニー・バンドと指揮者のジェイムス・R・ホルゲンソンに捧げられました。 作曲者はこの曲について「レッドランズ大学創立75周年、つまりダイアモンド祭にあたり初期のカリフォルニアの開拓にあたった多くの異なった民族のもつ音楽の伝統による祝典の気持ちを描こうとしたものだ」と述べています。 曲はミュートをつけたトランペットとカスタネットの軽快なリズムにより開始され、これに木管のスペイン風な短いメロディが応え、次第に、この木管の旋律が中心となって、変拍子のテュッティとなり高まります。 中間部はややゆっくりとして、ミュートをつけたトランペットがエキゾチックな旋律を奏で、木管が応え、トランペットの長いソロもあらわれます。そのあとユーフォニアムのソロも続き、再びテュッティとなって盛りあがったあと、最初にあらわれた木管のスペイン風なリズムによる主部に戻り、変拍子のテュッティとなって、3部形式を形作って終わります。ニクソンらしいフレーズが随所にきかれ、短いけれど色彩的な曲です。 (秋山紀夫) |