作曲者 | Ron Nelson(ロン・ネルソン) |
シリーズ | 輸入オリジナル |
編成概要 | 吹奏楽 |
解説 | 「冬至のための朝のアレルヤ」というタイトルをもつこの曲は、フレデリック・フェネルの委嘱によって作曲されました。1988年の11月のある日、フェネルは広島のホテルで目覚め、前日見た原爆記念館の悲惨な思い出が、朝の美しい光のなかによみがえってくるという不思議な感情におそわれました。そして、その年の12月シカゴで作曲者に会い、その自分の体験をぜひ曲にしてほしいと頼み、その結果生まれたのがこの曲です。フェネルは1989年5月14日の午後、広島で東京佼成ウィンドオーケストラとともにこの曲を初演し、そのためスコアには「広島の市民に捧げる」とあります。 この曲は4/4拍子で書かれていますが、多くのパートにサウンド・クラスター(自由な演奏)の手法が取り入れられているほか、打楽器は多彩で、また奏者が「ルー」で歌うことやピアノを2人で連弾することも要求されています。 5分10秒ほどの曲で、前半はゆっくりとしたコラールのような感じで、後半は速くなって激しい動きとなり、打楽器も大活躍し、たいへんインパクトの強い曲です。 (秋山紀夫) |