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交響詩「ローマの松」(レスピーギ)(arr.木村吉宏) 吹奏楽譜

PINI DI ROMA

商品番号 UC335

グレード 6

演奏時間 22分

出版社 De Haske

在庫:なし(お取り寄せ)
8日 31日

ネット特別価格
¥79,200税込 ¥88,000税込
編曲者 木村吉宏(キムラ・ヨシヒロ)
作曲者 Ottorino Respighi(オットリーノ・レスピーギ)
シリーズ 輸入クラシックアレンジ(中上級)
編成概要 吹奏楽
解説 1924年に作曲されました。レスピーギが45才の時の作品で、古代ローマへの深い回想の気持ちがよくあらわれた作品です。古代教会の旋律が用いられています。曲は4つの楽章で構成されています。第1楽章「ボルゲーゼ荘の松」:中世のイタリアで強大な勢力をもっていたボルゲーゼ家の庭の松を描き、その庭園で遊ぶ子供たちがにぎやかに表現されています。ハープやピアノがにぎやかに動きまわり、ホルンが高らかに歌い、木管やミュートをつけたトランペットが、小鳥のさえずりや子供たちのにぎやかな声を描きだします。輝かしく、活気にあふれた音楽です。第2楽章「カタコンブ付近の松」:カタコンブはキリスト教が公認されていない頃、地下にあった墓のことで、その地下からキリスト教徒たちの歌う聖歌が重苦しくきこえてきます。低音楽譜の響きのなかからホルンが聖歌を奏で、トランペットも追憶の歌を歌います。聖歌はさらに高まり、トロンボーンもオクターブ下に加わり、一層感動的なクライマックスをつくります。第3楽章「ジャニコロの松」:ジャニコロは、ボルゲーゼ荘の西南にある丘の名で、そこの松の満月の夜の風景が描かれています。第2楽章がバスーンの独奏で静かに終わると、ピアノのアルペジオが響き、その上にクラリネットがしみじみと歌いだします。夜の黒々とした松と月の光を暗示します。4つの楽章のなかで最も魅力的な楽章で、ハープの上に歌うオーボーのメロディも印象的です。次第にテュッティとなってクライマックスをつくり、ピアノのカデンツァのあと、再びクラリネットのソロで消えてゆきます。小鳥のさえずりがしきりにきこえ、ハープが静かに下行して、第4楽章に入ります。第4楽章「アッピア街道の松」:ローマから東南に伸びるアッピア街道はその昔たえずローマの軍隊が南下し、また凱旋してきた街道で、その両側には、下の枝のない上にぽっちゃり丸まった形の松がずっとならんでいます。曲はこの街道を行進するローマの軍隊の幻想を描いています。第3楽章から切れ目なしに、重い足どりの行進曲がひそやかにはじまり、次第に朝もやのなかに軍隊の行進が浮かびあがってきます。バンダも加わって盛りあがっていく、フィナーレにふさわしい感動的な楽章です。この版は木村吉宏氏が、グレード6、22分に編曲したものです。(秋山紀夫)

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