編曲者 | Donald Hunsberger(ドナルド・ハンスバーガー) |
作曲者 | Dmitri Kabalevsky(ドミトリー・カバレフスキー) |
シリーズ | 輸入クラシックアレンジ(中上級) |
編成概要 | 吹奏楽 |
解説 | この曲はフランスのロマン・ロランの書いた小説に基づいて1938年に初演されたものです。物語の筋は16世紀のフランスのぶどう酒作りの一生を描いたもので、その主人公はロビン・フッドのような勇ましい性格と1436年パリで死んだフランスの抒情詩人フランソワ・ヴィロンのような性格をあわせもった人といわれています。この歌劇は小説のタイトルであった「コラ・ブルニョン」とは異なって「クラムシーの親方」として発表されましたが、この歌劇から4曲選んで組曲とした時原題の「コラ・ブルニョン」と改められました。曲は活発な短い序奏と軽快な主題とからなり、序奏はアレグロ2/4拍子で9小節の短いものです。主部はプレスト2/4拍子で、親しみやすいテーマにはじまり、変拍子風なリズムがきざまれます。そして次々にいろいろなメロディーも出ますが、短い休止のあと、再び軽快なテーマにもどり、ティンパニーのソロのあと第2の静かな部分を経て短いコーダに入って終わります。短いですが、印象的な序曲です。(秋山紀夫) |