作曲者 | 八木澤教司(ヤギサワ・サトシ) |
シリーズ | ソロ(木管,金管,打楽器) |
編成概要 | トロンボーン/ピアノ |
解説 | 世界的にご活躍されているトロンボーン奏者の藤原功次郎氏から「和風な小品」というご依頼で2021年に作曲し、2022年に開催された同氏のニューイヤーコンサートで原田恭子女史のピアノ伴奏で世界初演されました。トロンボーンの新たなレパートリーを開発すべく、これまでの取材旅行から着想を得てテーマを選びました。 「竹林の小径」と呼ばれる場所は京都、大阪、静岡など全国各地にあり、日本人であれば竹取物語などの説話からもイメージしやすい情景ではないでしょうか。青々とした背の高い竹が空一面を覆い、葉っぱや幹が立てる風の音に耳を澄ます。遊歩道を散策すれば、一年を通じて爽やかでたおやかな緑を間近に感じることができます。竹林から差し込む木漏れ日は優しく涼やかで、夜のライトアップされた風情もまた格別です。静寂の中に贅沢な時間が流れ、日常の喧騒から解き放たれたように感じられることでしょう。自由に想像していただいて、それぞれ心に想い描く情景を楽しんでください。聴く人、演奏する人にとって記憶に残る一曲になることを願っています。 |
解説2 | 《八木澤教司プロフィール》 武蔵野音楽大学作曲学科卒業、同大学大学院音楽研究科修士課程修了。吹奏楽やアンサンブルの代表作は日本のみならずアメリカ、ヨーロッパ、アジア諸国、南米でも重要なレパートリーとなる。 2019年11月9日、天皇陛下御即位奉祝記念式典・国民祭典において天皇皇后両陛下「お出迎えのファンファーレ」として、東京2020パラリンピック開会式の式典音楽として作品がそれぞれ抜擢された。その他、ヨーロッパで歴史的権威のあるスペイン・バレンシア国際吹奏楽コンクールの課題曲に作品が選定、ミステリー映画「ソロモンの偽証・後篇」では《輝きの海へ》が挿入曲として使用されるなど活動は多岐に亘る。これまで全国植樹祭、全国高等学校総合体育大会、国民体育大会の式典音楽制作を歴任。その他、各種コンクール審査員、客演指揮、指導、講演、音楽雑誌執筆に加え、音楽出版社のプロジェクトアドバイザーなどを務める。 合唱曲として手がけた《あすという日が》は“希望の歌”“東日本大震災復興シンボル曲”と称され、2011年第62回NHK紅白歌合戦において夏川りみ、秋川雅史の両氏によって熱唱された。第21回日本管打・吹奏楽 アカデミー賞[作・編曲部門](2011年)受賞、平成23年度 JBA下谷奨励賞を受賞。 2020年度より関西に拠点を移し、神戸女学院大学音楽学部で作曲・音楽理論・吹奏楽の指導にあたる。 |
編成 | Trombone/Piano |