作曲者 | 三浦秀秋(ミウラ・ヒデアキ) |
シリーズ | オリジナル |
編成概要 | 吹奏楽 |
解説 | 【作曲家からの曲解説】 夜明け前、港はとても静かです。岸壁にゆっくりと打ちつける波の音と、時折聞こえる海鳥の鳴き声が、高音と低音の対比をなしているようです。やがて、周囲がじっと明るくなり、水平線の向こうから光が見えるやいなや、一気に日の出を迎えます。日が昇ってからは、港は賑やかになります。港湾作業員や釣り人の物音、沿岸の工場の作業音など、様々な音が聞こえてきます。日の出前に比べると、海の様子も少し活発に見えます。お昼ごろになり、満潮が近くなると、沖の方から回遊魚の群れが勢い良く泳いできます。太陽の光が魚の鱗にピカピカと反射してとても綺麗です。水しぶきをあげて様々な方向に群れは進みます。夕暮れ時、潮が再び引いて、辺りも暗くなってきた頃、今度は海をかき分けて、大型客船が入港します。客室の無数の明かり、港をゆるがす大きな汽笛、そしてなにより圧倒的なスケールの船の存在感は、港の景色を全く別のものにしてしまいます。船が係留され、乗降も落ち着いた頃、あたりはすっかり暗くなり、再び静かな光景が戻ってきます。(三浦秀秋) |
解説2 | 【秋山紀夫先生 (日本吹奏楽指導者協会名誉会長) からの曲解説】 港の一日を音楽で表現した曲です。まず夜明け前の海がグロッケンの細かい動きを伴って始まり、フルートの重要なソロが加わります。トランペットが美しい旋律で加わり、木管が繰り返し、次第に明るくなり、テンポが速くなって昼となりなります。そしてシンコペーションの軽快な旋律となって、にぎやかな港が描かれます。次にユーフォニアムのソロがバスーンやバスクラリネットとともに現れ、ここは作曲者の言う大型客船の到着と、下船の様子で、最後はテンポを緩めて夕暮れが表現され終わります。この曲も分かりやすく、演奏者は表現しやすいでしょう。グレード3.5、7分2秒。(秋山紀夫) |
編成 | この楽譜は「小編成用」の楽譜で、小編成バンドでもコンクールに出場できるように、最小19人から演奏できるように工夫されています。 スコア識別 Full Score 木管楽器 Flute 1(Piccolo) Flute 2 Oboe(Option) Bassoon(Option) Bb Clarinet 1 Bb Clarinet 2 Bb Bass Clarinet Eb Alto Saxophone Bb Tenor Saxophone Eb Baritone Saxophone 金管・弦楽器 F Horn 1 F Horn 2 Bb Trumpet 1 Bb Trumpet 2 Trombone 1 Trombone 2 Euphonium Tuba Contrabass(Option) 打楽器 Percussion 1 (Suspended Cymbal,Tambourine,Wind Chimes,Drum Set) Percussion 2 (Vibraphone,Timpani,Snare Drum) Percussion 3 (Glockenspiel,Tubular Bells,Crash Cymbal) |