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一茶の俳句による打楽器のためのコンポジション【マルチパーカッション】 ソロ楽譜

★小林一茶の俳句をテーマに様々な打楽器のサウンドが彩ります★

商品番号 SOL137

グレード 4

出版社 ロケットミュージック

在庫:5
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¥3,960税込
作曲者 會田瑞樹(アイタ・ミズキ)
シリーズ ソロ(木管,金管,打楽器)
編成概要 マルチパーカッションソロ
収録曲リスト 1.猫の子のちょいと押へる木の葉かな/2.陽炎や道灌どのの物見塚/3.青い田の露を肴やひとり酒/4.やれ打つな蝿が手をする足をする/5.かりかりと竹かぢりけりきりぎりす/6.雪とけて村いっぱいの子どもかな/7.やせ蛙負けるな一茶ここにあり
解説 ※こちらの作品は作曲者の意向により、オリジナルの手書き譜の出版となります。

《一茶の俳句による打楽器のためのコンポジション:Composition for percussion Homage to Issa’s Haiku》
【編成:マルチパーカッション/(ピアノ伴奏なし、無伴奏)】

 3歳からヴァイオリンをスズキ・メソードで習い始めた僕にとって、小林一茶は身近な存在であった。一茶と同郷である鈴木鎮一先生はメソードの中に一茶の俳句の暗唱を推奨し、子どもたちにその味わいを伝えようとしていた。不真面目な生徒だったのでそこまでたくさん暗記はできなかったが、冒頭の「猫の子のちょいと押へる木の葉かな」はその音節の魅力も相まって、人生で初めて覚えた俳句と言えるだろう。

 月日は流れ、ヴァイオリンを打楽器に持ち替えてから20年以上になる。折に触れてスズキ・メソードで学んだことが生かされていることを感じる。創設者鈴木鎮一先生は穏やかなおじいさん時代の写真ばかりが有名だが、戦前は鈴木カルテットを結成し、当時の前衛作曲家たちの新作初演にも尽力していたこと、軍部が台頭する中真っ向から愛についての私論を雑誌掲載したこと、東京音楽学校に入学はせず教員として大活躍したこと等、熱いお人柄をひしひしと感じるようになった。

 その熱さを自分自身も強く意識して音楽活動に明け暮れていることに気がついたのである。その思いを音楽にしたいと常々思っていた。そして出来上がったのが本作品である。スズキ・メソードで出会った一茶の俳句を中心に、様々な打楽器のサウンドがその風景を彩る。

1. 猫の子のちょいと押へる木の葉かな  膜質打楽器を中心にリズムの魅力を探る。
2. 陽炎や道灌どのの物見塚  荒川区ゆかりの俳句。幻想的な断片。
3. 青い田の露を肴やひとり酒  こちらも荒川区ゆかりの俳句とされる。ほろ酔いの足取り。
4. やれ打つな蝿が手をする足をする  滑稽さを表出。
5. かりかりと竹かぢりけりきりぎりす  かりかりがりがりをスネアドラム一台で様々に表現。
6. 雪とけて村いっぱいの子どもかな  一茶の人間愛が込められた句をヴィブラフォンで。
7. やせ蛙負けるな一茶ここにあり  すべての楽器を用いての大団円。

會田瑞樹
解説2 〈會田瑞樹プロフィール〉

「音楽の可能性を拡げ続ける情熱の人」(野本洋介氏/バンドジャーナル2025年12月号)
會田瑞樹は2010年のデビュー以来、常に多角的に音楽を見つめ、行動に移している。打楽器、とりわけヴィブラフォンのためのレパートリーの拡大を求め多くの作曲家との協働を通し、300作品以上の初演を通し音楽の未来を見つめている。
作曲家としても打楽器作品のみならず、管弦楽、室内楽、歌曲と多岐にわたる創作活動を展開。演奏家の視座を持った「見通しの良い音楽」(北爪道夫氏)と評されるなど、その活動範囲はとどまることなく、近年は教育の面においてもその大胆な発想を活かした行動的な指導に定評がある。

1988年12月24日、宮城県仙台市生まれ。2010年、日本現代音楽協会主催“競楽?”第二位入賞と同時にデビュー以降、これまでに300作品以上の新作初演を手がけ「初演魔」の異名をとる打楽器/ヴィブラフォン奏者。2019年第10回JFC作曲賞入選、2021,2023年リトアニア聖クリストファー国際作曲コンクールLMIC特別賞を受賞するなど作曲家としても広範に活動。アルバム「いつか聞いたうた ヴィブラフォンで奏でる日本の叙情」は年間最優秀ディスクとなる第59回レコードアカデミー賞を獲得。そのほかサライ推薦はじめ各紙より絶賛を受けた。現代作品の魅力を多彩に紹介した成果により令和2年度大阪文化祭奨励賞、令和3年度宮城県芸術選奨新人賞受賞。2024年、第21回イタリア国際打楽器コンクールヴィブラフォンC部門最高位受賞。千代田区立九段小学校”九段planets“代表指導者、渋谷区立上原中学校吹奏楽部指導員を務めるなど、演奏、創作、教育と多面的にその音楽性を発揮し続けている。
編成 Multi Percussion (無伴奏)

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