作曲者 | Arnold Schonberg(アルノルト・シェーンベルク) |
シリーズ | オーケストラスコア |
編成概要 | フルオーケストラ |
校訂者 | Therese Muxeneder/Katharina Bleier |
校訂者訳 | テレーゼ・ムクセネダー/カタリーナ・ブライアー |
解説 | 【自筆譜ファクシミリ版】アメリカ亡命期に完成された代表作で、作曲者晩年の円熟した12音技法による作品です。単一楽章ながら4つの部分から成り立ち、抒情性と劇的展開が巧みに交錯します。第二次大戦の混乱を背景に、人間的な苦悩と希望を音楽に託したとも言われ、シェーンベルクの新古典的傾向と高度な構築力を示す一曲です。本版は自筆譜の精緻なファクシミリで、作曲家の筆致や細部の意図を直接確認できる貴重な資料となっています。 内田 光子(序文)...世界的に高く評価される日本出身のピアニストで、モーツァルトやシューベルト、ベートーヴェンの解釈で知られています。ロンドンを拠点に国際的な演奏活動を続け、数々の録音は現代最高水準の評価を受けています。その深い洞察と経験に基づいた文章は、演奏者にとって大きな示唆となります。 「自筆譜ファクシミリ版」...作曲者自身が手書きした原稿譜を高精細に複製・印刷した版。五線や音符、書き込みや訂正跡まで忠実に再現されていて、作曲の息遣いや筆致をそのまま体感できます。演奏家には解釈の貴重な資料となり、研究者にとっては作品成立過程を読み解く手掛かりに、そして愛好家には芸術的価値の高いコレクションとしても魅力ある一冊です。 |
解説2 | ヘンレ原典版とは.....ドイツの名門出版社ヘンレは「作曲者自身の書いた自筆譜を検証し、出来るだけ原典に近づける」をコンセプトに専門家が十分な時間をかけて丁寧につくりあげた譜面を出版しています。また、ただ原典に忠実なだけではなく、その計算された美しいレイアウトは非常に読みやすく、世界中のプロ奏者・指導者・研究者・音大生などの圧倒的支持を得ています。 |
編成 | Piano and Orchestra Score |