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交響管弦楽のための音楽(comp.芥川也寸志) 吹奏楽譜

Musica Per Orchestra Sinfonica (Yasushi Akutagawa)

商品番号 ARG5

グレード 4

演奏時間 9分30秒

出版社 ロケットミュージック

在庫:5(通常1〜2日以内に発送)

¥29,700税込
編曲者 松浦正敏(マツウラ・マサトシ)
作曲者 芥川也寸志(アクタガワ・ヤスシ)
シリーズ クラシックアレンジ
編成概要 吹奏楽
解説 芥川也寸志(あくたがわ やすし)
1925年生まれ。日本を代表する作曲家・指揮者。
小説家、芥川龍之介の三男として生まれる。『交響三章』『エローラ交響曲』など多くの管弦楽作品を発表。オーケストラの指揮者としても国内のオーケストラのほとんどを指揮。また、テレビの司会者としてクラシック音楽を親しみやすく解説し好評を博した。日本著作権協会の理事長も歴任。吹奏楽では『栄光をめざして』などマーチも作曲している多方面から日本の音楽界を支えた偉大な芸術家である。
1950年交響管弦楽の音楽はNHK放送25周年記念懸賞作品として特賞を受賞、近衛秀麿指揮日本交響楽団(現NHK交響楽団)により演奏される。1955年に来日したシンフォニーオブジエアーとNHK交響楽団による後楽園球場での演奏映像はしばしば日本クラシック音楽の歴史を報じる番組で紹介される。

【楽曲解説】
この作品は、NHK放送25周年記念事業の懸賞募集管弦楽曲応募作として作曲され、1950年2月20日に完成されました。審査の結果、特賞入賞し、作曲者の出世作となりました。初演は、1950年3月21日に日比谷公会堂にて近衛秀麿指揮NHK交響楽団によって行われました。
解説2 編曲: 松浦正敏(まつうら まさとし)
1957年宮城県石巻市出身。
大学在学時から都内楽譜出版社でアルバイトを経験。その後、米国テキサス州のサザンミュージック楽譜出版社で研鑽をつむ。
帰国後、地元の楽器店に就職する傍ら『石巻S.W.E』『石巻専修大学S.W.O』『石巻消防音楽隊』の指揮者を歴任。本社転勤後、社内に『サンリツB.O』を組織。常に吹奏楽を通して地域の人たちとの交流を行う。
2011年7月から仙台に本社を置く株式会社三立(サンリツ楽器)代表取締役社長。臨時災害ラジオ局ラジオ石巻では“まっちゃん先生”の愛称で『ブラバン・ブラボー!』を企画・出演。毎週30分間被災地に元気な吹奏楽を送り続けている。(仙台市在住)

・・・・・・・芥川也寸志から託された吹奏楽青年の夢・・・・・・・

1980年11月、僕は50ccのバイクで胸をドキドキさせながら世田谷区成城の芥川邸に向かっていた。
 
その1ヵ月前、当時大学生だった僕のアパートに一通の速達が届いた。「私の曲を吹奏楽に編曲して (中略) 楽しみにしています」芥川氏からの手紙だ。
 
数ヵ月前、自宅のテレビからゼネラル音声多重テレビのCMが流れた。オーケストラの金管楽器が強烈でスピード感のあるファンファーレを放ち、ティンパニの躍動感のある鼓動、そして作曲者自身の登場!「交響管弦楽のための音楽 - 第2楽章」の冒頭である。「すごい曲だ!吹奏楽にしたい!」夢中で曲名と楽譜を探索する。NHKがこの楽譜の管理をしているらしい。NHK関係部門に問い合わせたが、もちろんそのような重要な楽譜を簡単に貸してもらえるはずはない。そして芥川氏にどうしても吹奏楽で演奏したい旨の手紙を出した。それがその御返事だ。「楽しみにしています。もしNHKから借りるのが難しかったら、また電話をください」そして芥川氏に電話をかけると「それでは私のスコアを貸しましょう」との御返事。僕は借用する日を決め、1日だけ借用しその日のうちにお返しする約束をさせていただいた。

当時、A3サイズに対応したコピー機はそう多くはなかった。なにせ「セブンイレブン」の営業時間がAM7:00 PM11:00のそんな昔だ。しかしラッキーなことに、僕は当時出版社でバイトをしていたので、そこでコピーをとることができた。1日あれば十分だったのだ。

芥川邸ではおうちの方がスコアの用意をしてくださっていた。「すぐお返ししますので…」1ページも残すことなく原本のコピーを慎重に写し、作業が終わるとすぐにまた芥川邸に向かった。

大切な楽譜を手にしていることで、借りに行く時よりもさらに緊張していた。30分間のバイクの運転は無我夢中だった。僕は走れメロス?(まさかここで太宰はないだろう)そして再度芥川邸到着。楽譜とともに、僕の地元の宮城県石巻市の名産『白謙の笹かまぼこ』を渡しお礼を述べた。学生の僕にとっては精一杯のお礼の品だった。おうちの方はニコニコしながら受け取ってくださった。
 
1981年2月28日、吹奏楽のアレンジは終わり、その年の8月『石巻シンフォニックウインドアンサンブル』によって演奏された。その後『仙台フィル』の音楽監督になられた芥川氏のコンサートに何度も伺ったが、僕のポケットに入れたカセットテープは渡すことができなかった。結局一度もお会いしてお礼を言うこともできず、二度の電話と一通の手紙だけが大切な宝物となった。
編成 スコア識別
Full Score

木管楽器
Piccolo
Flute 1
Flute 2
Oboes 1&2
F English Horn
Bassoons 1&2
Eb Clarinet
Bb Clarinet 1
Bb Clarinet 2
Bb Clarinet 3
Eb Alto Clarinet
Bb Bass Clarinet
Bb Contrabass Clarinet
Bb Soprano Saxophone
Eb Alto Saxophone 1
Eb Alto Saxophone 2
Bb Tenor Saxophone
Eb Baritone Saxophone

金管・弦楽器
Bb Trumpet 1
Bb Trumpet 2
Bb Trumpet 3
F Horns 1&3
F Horns 2&4
Trombone 1
Trombone 2
Trombone 3
Euphonium
Tuba
String Bass

打楽器
Timpani
Snare Drum(Stick,Brush)
Bass Drum
Cymbals
Xylophone
Marimba
Piano
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