作曲者 | 三浦真理(ミウラ・マリ) |
シリーズ | ソロ(木管,金管,打楽器) |
編成概要 | フルート/ピアノ |
解説 | 数少ない日本人作曲によるフルート協奏曲「音で紡ぐ日本の風景」が生まれました。 東日本大震災チャリティーコンサートのプログラミングの中で委嘱された曲ですが、震災の後も日本では自然災害が続きました。自然は美しく尊いものですが、ときには大きな勢いをもって私たちに降りかかり、日本の美しい風景も変貌を遂げることがあります。人間にできることは微力ではありますが、日常の海や山や大地など、とても美しい日本の風景の姿がこれからも保たれるように祈りをこめて、音楽で紡いでいきたいという想いから作られました。 この曲は3楽章に分かれます。1楽章「日本の祭り」、2楽章「海の子守唄」、3楽章「鳥は空へ飛び立つ」となっており、1つ1つが独立可能な曲となっています。各曲を1曲のみ取り上げて演奏しても、十分聴き応えがあるように作られていますので、楽章ごとに出版されることとなりました。どうぞお気軽に楽譜に手を伸ばしてみていただけたらと思います。また、もちろん全楽章続けて演奏するとさらに演奏効果があがり、表題にある光景が浮かび上がるかと思います。 どうぞフルーティストの皆様に、日本の風景を音で紡いでいただきたく、よろしくお願いいたします。 1楽章「日本の祭り」 遠くから聴こえくる民謡は神の笛か人の声か。日本人の熱い想いをのせて、日本の祭りは盛り上がる。 2楽章「海の子守唄」 朝から夜まで少しずつ表情を変えながら、海は穏やかに波打つリズムを奏で続ける。 3楽章「鳥は空へ飛び立つ」 未来をめざして鳥は飛び立つ。日本の風景を見下ろして、その美しさを紡ぐごとく鳥は空を翔けてゆく。 (三田純子) |
解説2 | 《三浦真理プロフィール》 1983 年、国立音楽大学作曲科首席卒業。同大学院修了。第1回サクソフォーン協会主催作曲コンクール入選。ピアノデュオ国際作曲コンクール第1回・第2回入選。器楽・ピアノ・合唱、作品多数。音楽教科書掲載作品では、作詞も手がける。現在、研修会の講師、吹奏楽コンクールの審査員としても活動している。 |
編成 | Flute/Piano |