作曲者 | 堀越隆一(ホリコシ・リュウイチ) |
シリーズ | ソロ(木管,金管,打楽器) |
編成概要 | バスーン/ピアノ |
解説 | 【編成:バスーン/ピアノ(ピアノ伴奏あり)】 ●公益社団法人日本吹奏楽指導者協会(JBA)推薦楽譜 ●CD「ソロコンテスト・レパートリー・セレクション」に収録 《曲解説》 賢人(学者)達が哲学的な対話を戦わせている。一旦は和解をしそうになるがまた話が元に戻り論争が蒸し返される。互いに歩み寄ろうとする時もあるが意見はやはりかみ合わず徒労な論争は果てしなく繰り返されてゆく。この曲ではバスーンとピアノはソロと伴奏という役割分担ではなく対等な立場で二重奏の各パートとして互いに対話をするように演奏されることが望ましい。相手が喋り終わらないうちに畳み掛けてきたり、互いの言葉尻を繰り返したり、時にはなだめるように語りかけるなど対話劇のような形を曲にして見た 2001年に書かれた「石の年代記写本」の中の第2曲でオリジナルはヴァイオリンとチェロの二重奏。基本的にヴァイオリンパートをバスーンに、チェロをピアノに置き換え、全体をバスーンとピアノの二重奏になるように配分し曲を構成し直した。 (堀越隆一) ////////////////////////////////////////////////////////// 「ソロコンテスト・レパートリー・セレクション」リリースによせて」 公益社団法人日本吹奏楽指導者協会(JBA) 会長 岡田知之 ロケットミュージックより邦人作曲家による管打楽器独奏用楽譜とCDのセットがリリースがされた。 JBAが開催している管打楽器ソロコンテストにおいて日本全国で多くの中学生と高校生が参加している。 しかし、取り上げる作品のほとんどが外国の作曲家によるもので、中には音楽大学生やプロフェッショナルの音楽家でも難しいと思われる作品を苦労して演奏している奏者も多く見受けられる。 このプロジェクトでは、我が国の管打楽器事情を知り尽くした邦人作曲家が、生徒たちの成長過程に見合った作品を提供してくれた事に大変意義を感じている。 同時にリリースされたCD単独で聴いても「ソロコンテスト」と題しているものの、一流演奏家の起用により観賞用音源として素晴らしい内容である。 将来活躍が期待される若手の音楽家育成のためにも、ロケットミュージックの素晴らしいこの企画に、これからも注目していきたい。 ////////////////////////////////////////////////////////// |
解説2 | 《堀越隆一プロフィール》 1949年東京に生まれる。明治大学政治経済学部を卒業後、東京芸術大学作曲科に学び同大学院を修了。1976年『CORROSION-by Pianist』で作曲家としてデビュー。以後作品を書き続る傍ら編曲、指揮、評論、コンサートの企画・運営など多岐にわたる音楽活動を内外で展開し現在にいたる。 1985年から2008年にわたり開催された「カール・レーヴェ全歌曲連続演奏会」でレーヴェの全バラードとリートほぼ600曲の作品分析を執筆。 2000年よりヴァイオリニストの堀越みちこと作品展とリサイタルを兼ねた企画コンサート「個展・リサイタル」を開始。2003年子供達やアマチュア音楽家、学生を対象にボランティア活動と合奏アンサンブルの技術普及を目的としてアルエム弦楽合奏団を設立する。様々な楽器による編曲集、教本など著書多数。指揮者としても学生・社会人オーケストラ、各種アンサンブルの指導・育成に力を入れている。各種楽器教本、弦楽器を中心に様々な楽器へのソロ、アンサンブルへの編曲など著書多数。 日本作曲家協議会理事。 |
編成 | Bassoon/Piano |