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瓜生郷子の鍵盤楽器指導ヒント Vol.3

瓜生郷子の鍵盤楽器指導ヒント

瓜生郷子の鍵盤楽器指導ヒント

黒鍵の名前

今回のワンポイントレッスンでは、黒鍵での導入をわかりやすくするために黒鍵にも名前をつけて指示ができるようにする方法を提案します。

正しくは「ド♯」は「嬰ハ」または「ド・シャープ」「シ♭」は「変ロ」「シ・フラット」となりとても長い言い方になります。
しかしドレミと同様に一音で呼ぶ方法だと指導が楽ではないかと思います。
私はドイツ音名の頭から取った一音で導入しています。
D♭=Des=デス→『デ』 E♭=Es=エス→『エ』
G♭=Ges=ゲス→『ゲ』 A♭=As=アス→『ア』 H♭=B=べー→『べ』

「で、え、ピューと飛んで げ、あ、べ」と言いながら黒鍵の音名を覚え、指導に入ります。
例えば 前回のレッスン3の(譜3)は上行なら「げ・あ・べ」下行なら「べ・あ・げ」となります。 私のワンポイントレッスンではこの言い方で進めていきます。譜3’

譜3 譜3'

レッスン5

指さきでテンポよく鍵盤が触れるように、黒鍵が二本並んでいるところを八分音符で弾いてみましょう。譜4
・先ずはビートの四分音符に乗せてリズムが取れる練習をするために四分音符を手拍子してそれに合わせて(譜4)を歌います。
・リズムが取れるようになったら手拍子の人と演奏する人に分かれて実際に弾いてみましょう。「で」「え」の高さは自由です。

図4

レッスン6

上手くできるようになったら、何人かが(譜3)または(譜3’)を、残りの人は(譜4)を弾いて二重奏をしてみましょう。
一人が基本の四分音符のビートをカスタネットで打っていると演奏がまとまり易いでしょう。

レッスン7

ここまで練習したことを使って、3人でアンサンブルをしてみましょう。(譜3’ )を演奏する人、(譜4)を演奏する人、そして(譜5)を演奏する人で行います。

図4

(譜5)はレッスン1のリズムと同じで音は「げ」と「で」のコンビネーションで弾きます。バスパートの役割なので出来るだけ低い音を選択したほうがいいです。リズムは守って欲しいですが「げ」「で」を使ったインプロビゼーションは自由です。この練習で黒鍵の二本と三本の位置の認識がはっきりします。
人数が多い場合は1グループ3人ずつのチームで、順番に4小節ずつ回してみましょう。
自分のグループ内での演奏と他のグループのアンサンブルの音を聞いてみることが大切です。

瓜生郷子

瓜生郷子(うりう きょうこ)
東海大学文学部で西洋史を専攻。
1979年より桐朋学園大学音楽学部にて、打楽器を小林美隆氏に、マリンバを安部圭子氏に師事。在学中よりオーケストラ、アンサンブルなどの演奏活動をする一方、パール楽器・幼児教育部門の講師として活動。
1991年よりドイツ・フライブルグ国立音楽大学に於いて、打楽器をベンハルト・ヴゥルフ氏に、同時に子供のための音楽表現教育指導法をマルティナ・ヤコビ氏に師事。
1995年、オーストリア国立音楽芸術大学モーツァルテウム・カール・オルフ研究所主催の国際音楽教育セミナーに参加。これ以降オルフの提唱した「音楽と動きの教育」のメソッドを軸とした「早期音楽表現教育」の研究活動に重点を置く。

現在、音楽教室、幼稚園・保育園に於いて様々な音楽指導を行っており、個別性を重視した音楽表現教育に取り組んでいる。また、幼稚園教諭、保育士、音楽指導者に向けた講習会で、鍵盤楽器への導入法、リズム遊びの展開など色々な指導法を紹介。

新島学園短期大学コミュニティ子ども学科兼任講師、「うりう音楽教室」主宰。日本音楽表現学会会員




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