菅谷詩織の鍵盤ハーモニカ指導ヒント Vol.11

合奏をしてみましょうVol.2
いろいろな「かえるのがっしょう」(4)
2年生の教科書に載ることも多い「かえるのがっしょう」をより楽しく演奏してみるための練習も今回で最終回です。
メロディを練習したら輪唱へ
前回の復習をかねて、まずは一通りメロディを演奏できるように練習しましょう。(楽譜1)

5〜6小節目は、指を鍵盤から離さずに、「トゥッ」と遠くに飛んでいくような息で演奏し、休符もしっかりと感じられるといいですね。
メロディが演奏できるようになったら、輪唱するように演奏してみましょう。(楽譜2)

プラスアルファ!いろんな「かえるのがっしょう」④
「かえるのがっしょう」のメロディってどう吹いたらいいの?…答えはひとつではありません!
明るい伴奏にのせるなら明るく演奏したいですし、悲しげならメロディもしっとりと演奏したいですね。
前回に引き続き、いろんな伴奏を使って、表現の幅を広げていきましょう。
4.悲しげに

かえるにだって悲しい日はあるのさ、と聞こえてくるようです。キャラクターの変化を表現しましょう!
・やさしくゆったりとした息で、ていねいな演奏を心がけましょう。
・ラストはディミヌエンドするとより悲しい雰囲気を演出できます。
・音量は〜
くらい。悲しい雰囲気ですが、ため息のような吹き方ではなく、前向きにまっすぐに息を吐きましょう。
4回にわたって色々な伴奏で演奏してみましたがいかがでしたか?
同じメロディなのに音楽の雰囲気がこんなに変わるんだ!という気づきはとても重要ですよね。
リズムとハーモニーをよく感じながら、それに似合うようなメロディを演奏しましょう。

菅谷詩織(すがや しおり)
ピアニスト・鍵盤ハーモニカ奏者・作編曲家。
クラシックベースな感性であらゆるジャンルにおいてコンサート、メディアなどでの演奏活動を行う傍ら、オリジナル楽曲制作や主にピアノや鍵盤ハーモニカ向けの編曲などを行う。その他アニメ・ゲームなどの劇伴作品へのレコーディング参加も多数。リコーダー・ケンハモ・ピアノの実力派3人組ユニット『おんがくしつトリオ』でも活動中。ミューザ川崎シンフォニーホールなど全国各地のホールで演奏。