Music People vol.66

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Music People vol.66

Music People Vol.66

楽しすぎる終わりのない旅


こんにちは。サックスプレイヤーの荒川マナです。都内で音楽教室を開講し、演奏をしつつ、ここ数年はサックスYouTuberとしても活動しております。ひとりでも多くの方にサックスの魅力を知ってほしい、そして始めてほしいと想い続けた結果、最近ではCMにも出演させていただくようになりました。

はじめに。
私の両親は全く音楽をやりませんし、親族の中で音楽に携わる人もいません。小さい頃から通っていたピアノの先生には「あなたが音楽家になるなんて思ってもみなかった」といまだに言われ(結構ひどい…)、絶対音感も持っていません。
小学生の頃から大好きなL'Arc-en-cielばっかり聴いていましたし、勉強していたはずのクラシックでさえ、膨大な知識があるわけではありません。今でこそ、「親戚の集まりで大きい声で歌ってたわよねぇ」なんて言われますが、子供ってだいたいどこでも勝手に歌うものでしょう。音楽の才能なんてものは持ち合わせていないのです。

そんな私がなぜ、サックス奏者になったのか。
答えは、ほとんど意地のようなものだと思います。どうにか好きなことをみつけ、突き詰めて得意分野にする。それが少しなりとも出来てきたからこそ、なりたい自分に近づけているのかもしれません。

今回は私の想いを伝える機会をいただけたので、サックスの魅力を伝え、誰かの力になりたいと思い活動を続ける私について、少しお話しさせていただきます。

「音楽に関わる仕事がしたい」
漠然とそう考えていた私は、なぜか小学校の卒業アルバムにそんな曖昧な記載をしていました。その頃は確か、身近な音楽の先生やピアノの先生ではなく、レコード会社に勤めたいと思っていた記憶がぼんやりとあります。

私がサックスと出会ったのは、中学生の時。
友人に半ば強制的に連れて行かれたサックスパートの部屋でした。運動部に入るつもりだったので、彼女がいなかったら今の私は存在していません。友人にはとても感謝しています。

荒川マナ そこから中高6年間、吹奏楽部時代はすべてバリトンサックスを担当しました。
理由は、パートの中で一番背が大きかったから。大きいものを使いこなしている風の実感、そして出来ないことが出来るようになるという喜びを知ってしまった私が、夢中になるまでには時間はかかりませんでした。

渡される曲だけでは物足りなかった中学生の私。
熱心で優しい先輩が、基礎練習の楽譜や教則本をたくさん与えてくれたおかげで、練習が楽しくてたまりません。ある程度吹けるようになった時、「どうしたら先輩みたいな音になるんだろう?」「もっと思ったように吹くためには?」と考え始めました(楽器を吹く上で、様々なことを言語化したがるのはこの頃からの癖のようなものだと思います)。先輩には出来ることなのに自分には出来ないことが悔しかったのです。生意気な後輩ですね。

楽器を続ける中、パートの先輩が音楽高校に進学しました。
「吹奏楽部のその先」が見え、そして「楽器で出来る仕事がある」と改めて認識した瞬間でした。その時から、具体的に「楽器を教える講師になりたい
と思うようになります。

ですが、私も先輩の背中を追いかけて音楽高校へ…とはいかず、普通科の高校へ進学しました。
しかしこの高校へ進学したからこそ、私は音楽との向き合い方、基盤を作ることが出来たと思っています。

YouTubeでも「人生が変わった音楽について」という動画で語っているのですが、ある高校の吹奏楽コンクールの演奏は本当に衝撃的でした。
決してお世辞にも上手いとは言えない演奏ながらも「良い音を出したい」「良い音楽がしたい」という気持ちがひしひしと伝わり、とても心地良い時間に感じたのです。
それまでは、楽譜の指示に正確であるか、指が転ばずにまわっているか、音程は良いか、など「音楽は技術が全て」だと思っていました。もちろん、正確なこと、上手であることは重要事項ではありますが、音楽はもっと自由で、心が大事なのだと実感しました。
その時から、誰かの心を動かす音楽家でありたい、と想い続けています。

ようやく音楽家への道を歩み始めた音楽大学。
上手な子たちに囲まれ、自分の能力の低さに打ちひしがれていた頃、音大生らしくない、塾の講師のアルバイトを始めました。よくある中学・高校受験の学習塾です。これも友人が勝手に応募してしまったから、という理由で始めたのですが、ここで私は「教えることが好きだ」と自分の価値を見出します。

当然のことかもしれませんが、生徒達は同じ教材を使っているのに、成績の伸びや理解度が違うのです。
まず、教える側の能力、そして教わる側の個性があることに気が付きました。私は生徒たちを観察し、分析しました。そして教え方をいくつかパターン化することにしたのです。このことは、楽器を教えるようになってからも、とても役立っています。
下手だったからこそ、人の倍以上の練習、つまり量をやったおかげで、1つの物事に対してたくさんのアプローチを持つことも出来ました。更に、練習は質も大切。頭で理解して実践し、分析して改善策を練る時間が必要です。なので、私が通ってしまったくねくねした長い道を、どうしたら最短ルートで簡単に攻略できるのか。

もちろん、最初から教えることが得意だったのではありませんが、自分が通った道だからこそ、誰かに寄り添ったレッスンが私には可能なのだと気づき、YouTubeでもレッスン動画を配信するようになりました。
私の動画がきっかけで「悩みが解決した」、更には「サックスを始めた、再開した」と思ってもらえたら嬉しいな、と継続しています。

長々と語ってきてしまいましたが、音楽は「楽しすぎる終わりのない旅」です。突き詰めるだけ、楽しい世界が広がっています。
自分の出来ることを少しずつで良いので積み重ね、自信にしていけるといいな、と常に思っています。崩れたって大丈夫。集めたピースは無くならないので、また積み上げれば良いんです。

そして最後に。
新型コロナウイルスの影響で、なかなか思うように音楽が楽しめず、残念なことも多いです。
みなさんと、早く一緒に音楽を楽しめる世の中になりますように。

荒川マナ

◇◆ メディア出演情報 ◆◇

【月桂冠 THE SHOT】
https://youtu.be/YMvVCzy9Bi4

◼︎インタビューページ
https://www.gekkeikan.co.jp/theshot/interview/interview3.html

【日清フーズ THE PASTA】
https://youtu.be/gJl1cdhb1jM


◇◆ ロケットミュージック出版楽譜情報 ◆◇

ドライフラワー/優里


川の流れのように/美空ひばり


カイト/嵐(NHK東京五輪ソング)





荒川マナ

荒川マナ【あらかわ・まな】
SAX&EWI奏者。東京都出身。
5歳よりピアノをはじめ12歳の時にサックスと出会う。
昭和音楽大学 音楽学部器楽学科 弦管打楽器指導者コース卒業。
YouTubeチャンネル「荒川マナの気まマナさっくす」にてレッスン動画を配信。チャンネル登録者数は約5万人、総再生回数は750万回を超える。
favori musique音楽教室代表。
オンラインコミュニティ「Saxociety」管理人。
クラシックやジャズなどジャンルにとらわれずに演奏を行い、サックスという楽器を身近に感じてもらえることを目標にしている。

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