Music People vol.39

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Music People vol.39

Music People Vol.39

感謝の気持ちを持って活動を続けていれば、必ず見ていてくれる人はいます。


【作曲家になるきっかけ】
作曲家を志す人の多くは、ピアノやヴァイオリンを幼少の頃から経験していることが多いですが、私はそうではなく、中学生の時に吹奏楽部にたまたま入部したことで、音楽の魅力に出会いこの道を志しました。だからこそ、私は、吹奏楽部で一生懸命、練習に取り組む生徒さんたちを応援し、喜んでもらえるような作品を目指して活動をしています。
中学1年生でホルンを初めて手にしました。楽譜の読み方などを先輩に一つずつ教わりながら、苦労して練習していきましたが、それも想い出の一つです。中学2年生になると部内の編成調整によってトランペットへ楽器移動。ようやく慣れてきたホルンからトランペットに担当楽器が変わったことは何とも言えない寂しい気持ちもありました…。
しかし次第にホルンだけでなくトランペットの魅力も体感。結果として他の楽器にも素敵な持ち味があることを知り、すべての楽器に興味を持つようになりました。そして中学3年生の時に、運命的な出会いがありました。イタリアのヴェネツィア楽派を代表する作曲家であるジョバンニ・ガブリエリの作品を聴いたことで、無謀にも「作曲家になりたい!」と強烈な夢を持ってしまったのです。

【作曲家になるために】
当時は、まだ、インターネットが普及していなかったので「作曲家になるにはどうすべきなのか」という知識も無く、調べることすらできず苦労しました。現代のようにSNSで情報を交換ができなかったので、高校生時代は同じように音楽家を目指す人たちと積極的に交流を持つようにしました。また、You Tubeなどもなく音源を気軽に探すこともできなかったので、CDを少しずつ購入して色んなジャンルを聴き、自分の目指す音楽を模索しました。また、ピアノを学ぶタイミングが遅かったこともあり、音楽大学の作曲専攻を受験するのもなかなか大変でした。

【作曲家としてのデビュー】
音楽大学時代は大好きな吹奏楽から離れ、作曲の基礎を中心としたアカデミックな勉強に集中しました。また、仲間たちにとても恵まれたことで小さな作曲や編曲の仕事もあり、実際に作品を演奏していただく機会にも恵まれました。

大学院を修了する頃、大学1年生の時に作曲した作品が、21世紀の吹奏楽第4回"響宴"に採用され、作曲家になるための大きなチャンスにつながりました。ここでは、楽譜やCDでしか出会えないような、吹奏楽界で活躍する作曲家の先生方や音楽家たち、出版社や演奏団体との繋がりができ、世界が一気に広がりました。"響宴"以降、多くのチャンスに恵まれ、気づくと全国を駆け巡る生活スタイルになっていました。

【海外での展開】
その後、30歳頃までは365日睡眠不足と戦いながら無休で仕事をしました。体調を崩したりもしましたが、生活にはまだ余裕もなく、現状を維持するためにはどんな仕事でも断らず全力で取り組みました。一方、そんな過酷な生活をしているところで、出版社のご尽力もあり、知らないうちに海外でも作品が演奏されるようになっていきました。
英語が苦手であった私は海外で活動するなんて考えてもいませんでしたが、アメリカ・シカゴで毎年12月に開催されている世界最大級の吹奏楽イベント「ミッドウエストクリニック」に招待されたことをきっかけに海外展開を決意(ロケットミュージックの助安博之社長と出会ったのもこの会場)。ここでは、私を見かけた多くの外国人指導者に声をかけていただき、信じられない気持ちでいっぱいでした。「あなたの作品をいつも演奏しています、生徒たちはとても大好きですよ」と通訳を通して伺った時に、日本語のように「嬉しいです!生徒さんたちに宜しくお伝えください!」と言えない自分に物凄く悔しい気持ちになりました…。この歯痒い気持ちをバネに30歳半ばから英語を勉強し、実践で経験を積みならが、今では通訳なしで、海外のバンドの指揮や指導をできるようになりました。
少しずつ英語を克服しながら、積極的に海外で活動していくことで、ヨーロッパで歴史的に権威のあるスペイン・バレンシア国際吹奏楽コンクールの審査員を任されたり、アメリカ・ニューヨークのホフストラ大学やワシントン大学からの依頼で新作を作曲したり、アジア諸国の教育機関から招聘され客演指揮をしたり、海外の吹奏楽コンクール課題曲の作曲を担当するチャンスにも恵まれました。


【勇気を与える音楽を】
一方で、私はデビュー当時から吹奏楽だけでなく小学生、中学生のためにクラス合唱曲の作曲にも力を注いでいました。2011年の東日本大震災の時に、私の「あすという日が」を"希望の歌"として、仙台市立八軒中学校の生徒さん、夏川りみさん、秋川雅史さんたちが歌い続けてくださったことは、とても感慨深いものがあります。大好きな音楽を仕事にしたいと思っていただけで、自分の作品が多くの人々の勇気の源になるとは想像もしていなかったからです。この経験は、私が作曲家として活動していく方向性を決定づけるものになりました。

【モンセラット】
2019年、ロケットミュージックの『究極の吹奏楽〜小編成コンクールシリーズ』は第6弾を迎えました。シカゴで助安社長と「小編成、少人数バンドの応援をしたい」と教育現場への想いから盛り上がった企画が、このように続いていることを嬉しく思っています。
第6弾で私が書き下ろしたのは、スペインの天才建築家アントニオ・ガウディが大聖堂サグラダファミリアの構想にインスピレーションを得た「モンセラット」をテーマにした作品。現地に幾度も訪れ、この企画のために温めておいた題材です。最小10名から演奏できる私の作品には珍しい内容なので、ぜひ挑戦していただけましたら幸いです。
[楽譜とCDについては以下のリンクから]
https://www.gakufu.co.jp/products/suisougaku/ORG/ORG96/

【未来のある若い世代へ】
世界的にみても、才能のある天才だけが、音楽家として成功するのではありません。私のように、音楽との出会いが遅く、様々なハンデがあっても「誰よりも音楽が好きだ」という気持ちと信念があれば、夢を叶えることができるはずだと思います。出会った人を大切に、感謝の気持ちを持って活動を続けていれば、必ず見ていてくれる人はいます。未来あるこれからの世代の人たちの国際的な活躍を心より応援しています。

作曲家・八木澤 教司



瓜生郷子

モンセラット

八木澤教司 作曲
◆グレード:3.5 ◆演奏時間:6:53
◆小編成吹奏楽(10人から演奏可能)
◆商品番号:ORG-96
◆12,960円(税込)






瓜生郷子

CD 究極の吹奏楽~小編成コンクールvol.6

◆商品番号:ORGS-1001
◆2,800円(税込)





八木澤教司

八木澤教司(作曲家)
岩手県北上市出身、千葉県市川市在住。
武蔵野音楽大学作曲学科卒業、同大学大学院音楽研究科修士課程修了。吹奏楽曲の代表作は日本のみならずアメリカ、ヨーロッパ、アジア諸国、南米でも幅広く親しまれ"パリ・ギャルド"の名で世界最高峰と呼ばれるギャルド・レピュブリケーヌ吹奏楽団によって新作が初演された数少ない邦人作曲家である。

合唱曲として手がけた《あすという日が》は"希望の歌""東日本大震災復興シンボル曲"と称され、2011年第62回NHK紅白歌合戦において夏川りみ、秋川雅史の両氏によって熱唱されるなど"困難を乗り越えれば必ず希望のある未来が待っている"といったテーマを用いた作風は、ジャンルを超えて世界中の人々を勇気づけている。第21回日本管打・吹奏楽アカデミー賞[作・編曲部門](2011年)受賞、平成23年度JBA下谷奨励賞を受賞。現在、尚美ミュージックカレッジ専門学校講師。




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