Music People vol.31

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Music People vol.31

Music People Vol.31

たった一度しかない青春を吹奏楽にかけ、自分の限界を何度も乗り越えていく


オザワ部長  僭越ながら「日本で唯一の吹奏楽作家」(自分で考え出した肩書なので当然なのですが)などと名乗らせていただいており、吹奏楽を専門に取材・執筆していますが、実は吹奏楽から長く離れている時期がありました。その間に、仲間とバンドを組んでビートルズやローリング・ストーンズなどのカバーをやったこともあれば、フュージョンをやったこともあります。聴くほうでは、クラシックはもちろんのこと、ジャズ、ポップス、パンクロック、ニューウェイブ、ノイズ、オルタナティブ、グランジ、ボサノバなど様々な音楽を知り、味わってきました。中でも大きく影響を受けたのはベートーヴェン、マイケル・ジャクソン、ソニック・ユースでした。
 さて、そんな私、オザワ部長が久しぶりに吹奏楽に触れたときに感じたのは、「なんだ、この熱い音楽は!?」ということです。学生時代、かなり真剣に取り組んできたはずの吹奏楽ですが、たくさんの音楽を経験した耳で聴いたそれは、本当に新鮮で刺激的なものに感じられたのです。特に、心を奪われたのは精華女子高校の演奏でした。そこには、ロックを聴いているときのような血が沸き立つような高揚感、ベートーヴェンの第九を聴いているときのような痺れる感動がありました。

オザワ部長  すっかり吹奏楽の虜になったオザワ部長ですが、さらに夢中になったのは、部活動に真剣に取り組んでいる現役の高校生たちを取材したことがきっかけでした。
 最初は、『みんなのあるある吹奏楽部』『みんなのあるある吹奏楽部ゴールド』(いずれも新紀元社)という「あるある本」の読み物コーナーとして学校取材を始めました。『みんなのあるある吹奏楽部ゴールド』では、ずっと憧れていた精華女子高校を訪問することができ、さらに、目の前で藤重佳久先生指揮の《チェリオ・マーチ》を自分ひとりだけのために演奏していただきました。そのときの言いようのない感激、少し湿った音楽室の空気や部員の皆さんの表情は今でも忘れられません。
 その次の本も「あるある本」を作ろう、その中の読み物コーナーで学校取材をしようと考えてチェックし始めたのが東海大学付属高輪台高校でした。ところが、演奏力の高さや顧問の畠田貴生先生のキャラクター、その年(2014年)の吹奏楽コンクールのドラマティックすぎる展開を目の当たりにし、「これはワンコーナーに収めるべきものではない。1冊にする価値がある」と確信して書いたのが、初めての吹奏楽ドキュメンタリー本となった『翔べ!私たちのコンクール』(学研プラス)です。
 その後、藤重先生が精華女子高校から移られた活水中学校・高校を取材した『きばれ! 長崎ブラバンガールズ』(学研プラス)、翌年の活水と全国金賞常連校に躍進した玉名女子高校、元春日部共栄高校の都賀城太郎先生が極小編成の指導に挑んだ藤村女子中学・高校という3つの女子校を描く『サヨナラノオト ブラバンガールズの約束』(学研プラス)を執筆しました。
 また、全日本吹奏楽コンクールを目指す強豪校の生徒たちの姿や思いを、「ノート」をキーワードに描く『吹部ノート』シリーズ(KKベストセラーズ)も2015年から毎年1冊ずつ出版しています。

オザワ部長  たった一度しかない青春を吹奏楽にかけ、自分の限界を何度も乗り越えていく吹奏楽部員たち。本気でぶつかり合い、外面など気にせずに嬉し涙や悔し涙を流し、何度も挫けそうになりながらも這い上がり、日々成長していくその姿。真剣すぎるほど真剣な部活動の中から生み出される、息を飲むほど感動的なサウンド…。強豪校であろうと、そうでない学校であろうと、大きな違いはありません。そこには聴く者を体ごと揺さぶる「魂の歌」があります。
 取材をしながら、どれほどたくさんのことを高校生たちに教えてもらったかわかりません。もちろん、高校の3年間というものがが人生の中でも特殊な時間であることは承知しています。一丸となっているように見えるバンドでも、たくさんの問題があることも知っています。けれど、それを包み込み、ひとつの音楽へと昇華させてしまう圧倒的な力。まるで奇跡のようだと思うのです。
オザワ部長  高校吹奏楽部に夢中になると、自然と小・中学校や大学、一般団体にも興味が向かいます。最高峰であるプロ吹奏楽団、海外の楽団、指導者、作曲家などにも好奇心が湧いてきます。そうして吹奏楽の世界を知れば知るほど、なんて奥深く、面白いものなのだろうと思わずにはいられません。
 そんな吹奏楽の素晴らしさを多くの人たちに伝えることを、オザワ部長は自分の使命と考えています。そして、吹奏楽を仕事にできていることは心から幸せなことだと思いますし、自分の仕事は吹奏楽に対する恩返しでもあると思っています。
 これからも吹奏楽が持つ熱さ、刺激、感動を、自分の武器である文章で表現していきたいと思います。
 吹奏楽よ永遠なれ!




オザワ部長

オザワ部長
日本で唯一の吹奏楽作家。1969年生まれ。神奈川県横須賀市出身。早稲田大学第一文学部文芸専修卒。著書に『吹部ノート③』(KKベストセラーズ)、『あるある吹奏楽部の逆襲!』(新紀元社)、『サヨナラノオト ブラバンガールズの約束』(学研プラス)、『きばれ! 長崎ブラバンガールズ』(藤重佳久と共著/学研プラス)など多数。雑誌、ネットメディア、CD選曲・ライナーノーツ執筆、講演等で活躍中。
インターネットラジオOTTAVAにて「Bravo Brass 〜ブラバンピープル集まれ!オザワ部長のLet's吹奏楽部〜」のプレゼンターを務めるほか、FM番組「オザワ部長の青春RADIO吹奏楽部」、NHK FM「今日は一日“吹奏楽"三昧リターンズ」、TBSラジオ「たまむすび」等に出演。
また、総合吹奏楽情報サイト「ある吹net」(http://arusui.net/)にて、最新の吹奏楽情報や取材記事を発信している。
担当楽器はサックス。好きな吹奏楽曲は『吹奏楽のためのインヴェンション第1番』(内藤淳一)、『ルイ・ブルジョアの讃美歌による変奏曲』(スミス)。
ツイッターアカウント●@SuisouAruaru




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