Music People vol.30

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Music People vol.30

Music People Vol.30

国際的なバンドとの交流を通して、より多くのことを学ぶことができたら

 香港はイギリス植民地下で発展してきた小さな都市で、西洋文化と中国文化が混ざりあって、とても特別な『香港スタイル』が様々な芸術ジャンルの間で成長しています。

レイモンド・リー  そこで今回は香港での吹奏楽の発展について、私の経験をシェアしたいと思います。最近、学校での吹奏楽活動はより重要な課外活動となっており、その学校を表す活動とも言えます。多くの学校の吹奏楽、シンフォニックバンド、アンサンブルは、この20年で著しく成長してきました。学校の組織的な計画のもと、バンドは発展、成熟し、いくつかの学校バンドは海外のコンクールや音楽祭に参加して素晴らしい結果を出しています。
 なぜ香港の吹奏楽はこの20年間で大きな変化を得られたのか? 1960年代、香港社会はまだ発展の準備段階で、市民の基本的な生活スタイルやニーズ、教育は、まだ未熟な段階にありました。当時カトリック教会が運営するいくつかの学校のバンドは、イベントで伴奏をしたりお祝いの音楽を提供したりすることが義務でした。

レイモンド・リー  その中で、音楽教育カリキュラム改革が始まります。音楽教育カリキュラムは、個人の経験、生徒のアンサンブル練習の機会を提供することが必須であるとしています。香港政府は学校の音楽活動を発展させるために補助金を提供し、『吹奏楽活動』は多くの学校が試したい人気ジャンルの1つになっていきました。学校は音楽の先生の代わりに、楽器講師やバンドの指揮者として、プロミュージシャンを雇用し始めました。その結果、演奏の質と教育の効率性は高まりました。

 1990年代に入ると、更に多くの学校が各楽器講師としてプロ吹奏楽ミュージシャンを招くようになります。こうして香港の吹奏楽バンドのレベルはより専門的になってきました。

レイモンド・リー  現在、学校を卒業した人達が作る市民バンド(20以上のバンドがあります)が、香港で新しい吹奏楽の時代を作り始めています。多くの市民バンドは、香港の作曲家によるハイレベルな委嘱作品を演奏したりしています。その状況はまるで『春の花々』のようで、庭に数千種類の花が成長し、咲き誇るようです。今日、吹奏楽は様々な演奏会場で聴くことができる主要な芸術の1つとなっています。定期演奏会、特別コンサート、国際的に有名な吹奏楽バンドを招いたり、香港では様々な形で音楽がシェアされています。
 香港の吹奏楽の発展は、より成熟した段階に入り、よりインターナショナルなものになってきています。また、生徒たちの熱心さや演奏レベルもより良くなってきています。しかしながら、私たちにはまだ進む長い道のりがあり、たくさんの国際的なバンドとの交流を通して、より多くのことを学ぶことができたら、と更なる発展を望む次第であります。




レイモンド・リー

Raymond Lee【レイモンド・リー】
Fanling Lutheran Symphonic Band団長




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